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ヴァージンは、レコード通販店として設立され、映画『エクソシスト』のテーマ曲としてブレイクしたマイク・オールドフィールド(ヴァージン・レコードの第一号契約アーティスト)の『Tubellarbells』の大ヒットをきっかけに、破竹の勢いで華麗なる成長を遂げたグローバル企業。チャレンジ精神溢れる起業家の理想像とも言えるリチャード・ブランソンは、現在ヴァージン・グループの会長として、ヴァージン・メガストア(ただ、日本では戦略を練り直した方がよさそうですね・・・)、ヴァージン・アトランティック航空、鉄道、旅行、映画館(六本木ヒルズにもありますね)、通信、放送、出版、金融、化粧品店、飲料、ブライダル、電気、ガスなど100社以上の事業(ヴァージン・レコードはEMIへ売却)を展開。
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監督は、MTV時代の名プロモ・ヴィデオ監督、スティーヴ・バロンです。彼は、a-haの『Take On Me』、ダイアー・ストレイツの『Money For Nothing』、ヒューマン・リーグの『Don’t You Want Me?』、マイケル・ジャクソンの『Billie Jean』など数々のクリップを手がけています。『コーンヘッズ』(1993年)、『ミュータント・タートルズ』(1990年)などの映画監督もしています。
『エレクトリック・ドリーム』は、そんなヴァージンが、鳴り物入りで映画界にヴァージン・ピクチャーズとして参入した第1号作品なんですが、商業的成功を収めたとは言いがたく、多くの新規事業を成功させてきたヴァージンにとっては汚点なのかもしれません。
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どうしても、この映画を見たくてしょうがなくなった僕は、e-BayでVCD版(2番目のジャケ)をシンガポールから入手しました。VCDは、僕のパソコンのDVDソフトで問題なく再生されました。また、Yahoo! Auctionで、中古の日本盤VHSを落札するのも手でしょう。そんな不憫な『エレクトリック・ドリーム』ですが、これは愛すべき80年代B級映画の金字塔として僕はお勧めしたい。文字通りエレクトリックな夢が見たい人のために・・・
■【映画のあらすじ】
■【サウンドトラック】
■【キャスト】