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セクシー★ガールズ#1:秘密のクライエント(4ページ目)

Mute系列謎の美形フェティッシュ・エレクトロポップ・デュオ、CLIENT。待望のセカンド・アルバム『City』を2004年9月にドロップしたインテリ・ビッチ姐さん、イカシています!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Client: A

Client: Aの正体は、元フレイジャー・コーラス(Frazier Chorus)そして最近までテクニーク(Technique)をやっていたケイト・ホルムス嬢。ケイトの旦那は、アラン・マッギー。アランは、イギリスのインディー・レーベルとして成功したクリエイション・レーベルを起こした男。クリエイションは、プライマリー・スクリーム、ジーザス・アンド・メリー・チェイン、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどのシューゲイザー系の中心的存在であったバンドを90年代初頭に送り出しました。そして、オアシスは、クリエイションの稼ぎ頭。アランは、2000年にクリエイションを離れ、ポップトーンズを設立し、現在も存続しているようです。では、魅力的な美人の足跡を辿りましょう。

フレイジャー・コーラスは1987年に4ADからシングル『Sloppy Heart』でデビュー。ティム・フリーマンが中心となって結成された4人組であるが、ケイトはフルート奏者としてメンバーとなる。移籍したヴァージンから『Sue』(1989年)と『Ray』(1991年)の2枚のアルバムをリリース。その後、再結成されるもののティム以外のメンバーは戻らず。ジャケ写の『Ray』は、古くはBig In Japanそしてライトニング・シーズ(Lightning Seeds)のイアン・ブロウディがプロデュースした、4ADの流れを汲むエレクトロニックとアコースティックが融合したドリームポップ。ケイトは歌いません。

ケイトがスキューバ(Scuba)名義で、アルバム『Underwater Symphonies』(1995年)クリエイションからリリース。帯に「蒼き海へとつづくニュー・エイジ・テクノ」と書いてあって、買うのを躊躇した1枚ですが、アンビエント・テクノで良いんじゃない。う~ん、これは僕の持つニュー・エイジへの偏見かもしれないけど。ダブスターの項でも出てきたカースティ・ホークショウやキリング・ジョークのユースなどの協力のもと作り上げた、フィレイジャー・コーラスとは大きく転回した方向性。ちょっと退屈かも。

そして、テクニーク・・・ケイトがブロンドのザン・テイラーをヴォーカリストとして発掘して、出来上がったガール・デュオ。テクニークの名前は、ニュー・オーダーの1989年の名アルバム『Technique』より。1999年にクリエイションからリリースされるはずだったアルバム『Pop Philosophy』は、2001年にポップトーンズより日の目を見る。シングル『You And Me』は、クリエイションからリリースされたようです。

ダブスターとの初期2作と同じく、プロデューサーはあのスティーヴン・ヘイグ。このこととテクニークの名前から想像できるように、ニュー・オーダー的エレクトロポップ。「Sun Is Shinning」や「You And Me」は泣きが入る。このサウンドを聴くと、ダブスターとの共通点も多く、サラがテクニークのヴォーカリストとしてデペッシュ・モードのサポーティング・アクトとしてライヴに参加した(ザンがツアーを断ったらしい)のは肯ける。でも、Matt Dareyによるアッパーなトランス系リミックスは、ちょっと外している。

ダブスターとテクニーク、二つとも好きなユニットだったので、クライエント・・・納得がいく美形の結晶です。Satisfaction Guaranteed・・・

poptones(日本語)
◆TECHNIQUE Onlie(英語)
Clientと彼女たちのボスへのインタヴュー(英語)
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