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J-POP研究~Part 10 トミフェブ vs. トミへヴ(3ページ目)

ユーロ・キャンディーポップのカリカルチャーとしてのトミフェブからダーク・エンジェルとしてのトミヘヴへと二重人格化する川瀬智子・・・必死でないから侮れない。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

そして、7月16日に同時発売されたTommy二重人格企画。やはり、侮れない川瀬智子。グループではやり難い個人の趣向を押し出したジャンル越えのソロ・プロジェクト(例えば、ダムドのキャプテン・センシブルがパンクからエレポップへの転向)は過去にも結構あるわけですが、ソロがジャンル指定で分裂するというのは過去の例がなかなか思いつきません。なお、両方とも通常盤と初回限定特殊紙ジャケ仕様(ジャケ写)がありますので、注意してください。

「Love is forever」は、歌詞からしてキャンディー・ポップ宣言している、ユーロ・キャンディーで胸がキュンキュン3回転ぐらいします。今まで匿名性が高かった国産チアリーダーは綾小路四姉妹(あすか ・あい ・まいか ・さおり)と名乗り、バックダンサーとして活躍。2曲目もキャンディー路線が続きますが、3曲目はキャンディー・エレクトロニカのような変な曲。

01. Love is forever
02. ふたりのシーサイド
03. Summer Lemonade Poem
04. Love is forever (Original Instrumental)


Tommy heavenly6の『Wait till I can dream』。Heavenlyというフランスのパワー・メタル・バンドがあるんですが、そこから頂いたんでしょうか? このジャンルにはそれほど詳しくないのですが、メタルまでは行かないそこそこのドライヴ感を出そうとしているヘヴィー・ロック止まりって感じですね。でも、イメージ的にはアヴリル・ラヴィーンとかエヴァネッセンスですね。今後、トミヘヴには更なる凶悪化、ゴス化、インダストリアル化を希望します。

Disc 1:
01. Wait till I can dearm
02. Swear
03. melancholy power

Disc 2 (DVD):
01. Wait till I can dearm
02. Swear
03. Wait till I can dearm (Karaoke)
04. Swear (Karaoke)


今回のTommy二重人格化はどうやら成功のようです。両シングルともオリコンで5位(トミヘヴ)と6位(トミフェブ)に入りました。ユーロ・キャンディーポップとヘヴィーロック、一見ファンの接点がなさそうですが、両方買った人も多いのでしょう。Tommyの魅力・・・これは必死でない感じ。本当は必死かもしれないけど、必死に見えない。今後、Tommyはさらに多重人格化していくのでしょうか? アイドルのプロデュースは既にTVでやりたい宣言をしていたので、ソニー系列(推定少女とかどうでしょう?)で実現化すると見ています。

Tommy february6 + Tommy heavenly6
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