テクノ~エレクトロクラッシュ・シーンを代表するパーティー「android 69」
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今年第一弾を飾るこのパーティーは、オーガナイザーでもあるVenus Fly TrappのDJで幕を開けた。始まりに相応しい美しく緩やかなアンビエントからエレクトロへと客席を徐々にヒートアップさせ、その温もりも冷めやらぬままVenus Fly TrappとGennie Murasakiのユニット、android 69のLive開始。Venus Fly Trappの艶かしい舞踏パフォーマンス、ヴォイス、Gennieの持つ独創性溢れるエレクトロの響き,視覚にも鮮やかな独自のファッションに身を包んだ二人が醸し出す三位一体となる旋律がオーディエンスと交わり、更にパーティの夜に彩りを加えていた。Mexicoで開催されるLove Paradeでも世界中の注目が寄せられており、今後の日本におけるエレクトロ・シーン最重要アーティストになると言っても過言では無いだろう。
android 69のLiveからandroid 69とも親交が深い石野卓球の登場。歓声が鳴り響く中、テクノ、ディスコ、エレクトロを織り交ぜ、揺ぎ無い実力とオーディエンスを熟知した安定感あるプレイが繰り広げられた。長年シーンをリードしている石野卓球ならではの迫力あるプレイであった。
更に、石野卓球からTerence Fixmer (France)のLiveへと続く。Terence Fixmerの来日を待ち望んでいたファン達の期待に答えるように、ジゴロ仕込みの渋いGermanエレクトロが本場の空気さながらに会場を埋め尽くしていた。女性ファンが息を飲む甘いルックスに加え、Liveでの風格は彼のプレイに一層輝きを増していた。
そして、この華々しいパーティの締めくくりは、実力派DJ Miss Yetti (Germany)。ドイツ金髪美女の華々しいプレイは、Underworldの「Cow Girl」から幕を開けた。そして、テックハウスへ。更に緩やかなミニマルからエレクトロへ移行。終始、骨のあるプレイに加え、彼女自身もリズムに合わせ飛び跳ね、オーディエンスと共に楽しみながら最後までプレイを盛り上げていた。
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