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「和風フレンチ」とは、日本人が歌うフレンチポップです。意地悪な言い方をすると、「似非フレンチ歌謡」ですが、これを一つのジャンルとして考えるとなかなかいい作品もあり、見逃せません。日本人によるフランスから輸入した加工文化とも言えるでしょう。

フレンチポップに関しては、ロリータ歌姫~LIOにて紹介していますが、特に日本人にとってはお洒落なイメージがあります。必ずしも歌唱力には秀でてないが、なんだか誤魔化されたようにウィスパー声(男性の場合はボソボソ声)で歌われてしまって、アンニュイだとかアニエス・ベーとか思ってしまう。その日本人が抱いたステレオタイプ的イメージの延長線上にあるのが、和風フレンチです。そこそこ若い女の子が歌うと和風フレンチ・ロリータとなります。

実を言いますと、僕が生まれて初めて買ったアルバムは、ミシェル・ポルナレフの『GOLD DISC』(1972年)です。当時、『愛の休日』がとても流行っていて、おこずかいで買ったんです。今どこにあるか、ちょっと不明ですので、ギラギラしたジャケを載せたいのですが、載せられません。

ミシェル・ポルナレフが初レコだったことはなんだか恥ずかしかったのですが、彼をリスペクトしているアーティストも結構いるみたいで、『a tribute to polnareff』(1999年)というトリビュート・アルバムも出ています。フランス盤では、2枚組のヴァージョンもあります。

Saint EtienneとJacnoが『ノンノン人形』のカヴァーしているのは分かりやすいのですが、ニック・ケイヴが『グッバイ・マリルー』をカヴァー。ニック・ケイヴって、カイリー・ミノーグと『Where The Wild Roses Grow』をデュエットしたりして、見かけによらずポップな人です。日本勢では、ピチカート・ファイヴが、『シェリーに口づけ』をピチカートの様式美ともいえるカヴァーを披露しています。

『シェリーに口づけ』のテクノポップ・カヴァーと言えば、ケラ、中野テルヲ、ミノスケからなるLong Vacationのアルバム『LONG VACATION'S POP』(1992年)に収録されているナンバーです。『シェリーに口づけ』は、他にもSHAZNA、チョコレート・ファッションなどにカヴァーされています。

小西康陽のプロデュースでreadymade internationalからデビューしたモデル兼シンガーの野本かりあも、カヴァー中心のミニアルバム『The girl from R.E.A.D.Y.M.A.D.E』(2002年)でミシェル・ポルナレフの『ノンノン人形』をカヴァーしています。彼女に野宮真貴っぽいのもを感じるのは僕だけでしょうか? 野本かりあは、ジゴロからリリースのSterilの『Grey』(『International DeeJay Gigolos CD FIVE』に収録)でヴォーカリストとして参加しています。

『ノンノン人形』のカヴァーと言えば、この隠れた名盤と呼びたいSONOKOの『La Debutante』(1987年)に収録されています。Wireのコリン・ニューマンやアクサク・マブールのプロデュースの元、ベルギーのCrammed Discからリリースされた隔世的なヘヴン・サイドと耽美的なガーデン・サイドからなる不思議なアルバム。ブリジッド・バルドーの『Une Histoire De Plage』もカヴァー。隠れファンも多いみたいで、Japanese Electronic Musicのニック・ケントさんは、大好きなアルバムの一つと絶賛しています。オリジナルも秀逸ですが、NYCテクノ・パンクのスーサイドの『Cheri Cheri』なんかをカヴァーしちゃうのは、凄いセンスです。