〔吉野〕 イスラエルのWEBページのBBSを見ていると、札幌の音楽シーンは、若い人も参加し、そしてニューウェイヴ組の生き残りも存在し、 (カルフォルニア*メイツのカオリさんって、確か対バンした記憶ありますよ!) 今も順調に発展しているような気がします。
〔三島〕 「ぶったくり野郎」(!)でしょう。八号倉庫にも出たと言ってました。確かに札幌は前とくらべても随分盛んだと思います。カウンターアクション以来ライヴ活動の環境が整って、やりやすくなったと思いますね。メイツのナツさんはいまさらでシタール弾いてます。昨日小樽でいっしょに出ましたね。
〔吉野〕 ただ、これは若い人に言えることなんですが、ロック・クラシック、そしてグラム、パンク、ニューウェイヴ等、過去の名曲の数々を、それが生まれた時代背景なしに 「DJのねた」的に消費しちゃうのは、ちょっと...というのがあって。
僕としては、ニューウェイヴと言うのは、その当時、必然性があって、誕生した音楽なんで、表層的にスタイルをなぞられることには、正直、違和感を感じます。三島さんは、今の若い人がレトロ趣味・DJ的視点で往年のニューウェイヴを聴かれる事について、どうお考えですか?
〔三島〕 んん、別にどうでもいいですね。DJが表層的になぞったとしても時空間を越えた音源の力、楽曲の力は消せないでしょう。もちろん聴く方が半分だから、どうでもなるんですが。 同時代の音楽はすぐに過去のものになるでしょう。世代的な共感は楽しいですが、積極的な表現にはならないと思います。ナツメロですね。楽しいからいいんだけど。
DJはその辺考えるでしょう。だから時制を越えた現在みたいなものの方を問題にしたいです。当時の先端は今も聴けますけど、初めから何かの焼き直しだったものは全然聴けないですね。レトロ趣味・DJ的視点でも批評性があれば面白いし、そうじゃないと何をかけても駄目だと思います。
〔吉野〕 では、現在のイスラエルのメンバーについて教えてください。WEBページに写真が載ってる女性がVoですか?
〔三島〕 たくさんの楽曲を録音するために、班編成にして複数の制作が同時に進行してます。写真はヴォーカルの子です。ただK班の元MQで今、アカデミア・メランコリアのナリちゃんと、カリフォルニア・メイツのナツさん以外はあまりおしえられないですね。それが活動の条件ですから。
あと「やぎ」の今井さんには録音のために時々楽器を演奏してもらってます。それから「不可能」の中西さんにはいつもDJをお願いしてます。その他にも色々な人にお願いはしてます。
〔吉野〕 『タピエス』以外にも、今日入手できる作品(カセットブック、CD-R)が存在していると伺いましたが、作品名、入手方法を教えてください。
〔三島〕 『Candy, Candy, Candy Love』と『Pheaty, Garty, Party』は札幌市内のサードイヤーとストレイトアップレコード・プリヴィ店に在庫があります。通販もしてくれると思います。『クラリネット・ボーイズ』はホームページで通販してます。
〔吉野〕 インタヴュー前の雑談で、現在、PCベースの音楽制作システムを構築中と伺いました。ハードウェアの進化で、三島さんの音楽性が変化した部分はありますか?(僕、Cubaseを導入しようとして、ソフトは手許にあるんですが、なかなかインストール出来ないんです)
〔三島〕 しますね。いろいろできるわけだから。でも導入後一ヶ月を過ぎてもなんの音も出ないのであせってます!設定が面倒すぎますね。ハーバートに対抗するつもりなんですが。
〔吉野〕 今後の活動予定、リリース予定を教えてください。
〔三島〕 CDアルバム4タイトル、歌詞集1冊の発表を予定してます。スリーブが出来てるのもあるんですが、全体に遅れてます。具体的な期日はわかりません。
〔吉野〕 もし、なにかあれば、メッセージをお願いします
〔三島〕 今回は貴重な機会をありがとうございました。このインタヴューをきっかけとしてたくさんの方と新しく出会えることを期待しています。どうかHPをご覧になって、メール等で連絡してくださるようお願いいたします。
〔吉野〕 E-mailでのインタヴューって、難しいですね。いろいろ悩んだわりには、平凡な事しか伺えず、三島さんに申し訳ないというのが印象です。
〔三島〕 いえいえ、面白かったです。掲載が楽しみです。
(三島さん、吉野さん、ご協力ありがとうございました。)
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