テクノポップ/アーティストインタヴュー

いまさらイスラエル~第4版(14ページ目)

札幌で80年代から活動する伝説のポエトリー・テクノポップ・バンド、いまさらイスラエル。怒涛のリリース第3弾『Jose in Paris, Jose in the desert』では、摩訶不思議な世界がニッキ・ニャッキ・ニョッキ。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

〔吉野〕 米田さんの存在というのは、元々、三島さんが持っていた「理想のVoイメージ」に合致してたのでしょうか? それとも、米田さんの存在が、三島さんの感受性のある部分を触発し、三島さんの「理想のVoイメージ」の形成に影響を与えたと考えてよろしいのでしょうか?

〔三島〕 米田さんは素晴らしい存在ですね。存在それ自体が。ただ 「理想のVoイメージ」というのは結果として言えることですね。なんとなく音楽のパーツみたいに扱うのは不遜だと感じます。Voに限りませんが、思い描いていたイメージを実現するっていうのは、わかりやすい説明でしょうけど、実際は制作の過程で出来てゆき、なっていくんでしょう。もともとあるものを、あちこちから持ってきて組み立てるわけじゃないですから。

〔吉野〕 それでは、「今現在のイスラエル、そしてこれからのイスラエル」について語ってくださるよう お願いします。宇田ロックフェスですが、OZとの関連で出演なされたと考えて良いのでしょうか?

〔三島〕 そうですね。田口さんの推薦です。初めてお会いして、少ししか話す時間はなかったですが、素晴らしい方ですね。レーベルを維持することの難しさは想像もつかないですが、やはり流石だと思いましたよ。

〔吉野〕 さっきお話した通り、昔の三島さんって、「人前で弾かない人」というイメージがあったのですが、WEBページの写真ではギターを弾かれていますよね(?) (サングラスなんで、三島さんかどうか、良く判りませんですが) 心境の変化など、あったのでしょうか?

〔三島〕 多分それは当時のギターの人ですね。人前で弾くのは苦手です。楽器の演奏自体苦手というべきでしょう。今少し弾いてますが、誰かに頼むつもりです。とても聞けたもんじゃない!ですからね。まあニューウェィブなら下手で当然なんですが。でもライブ演奏のお手本はニュー・オーダーです。だからたいして気にはしてません!

〔吉野〕 僕も下手なんです。なぜか安心しました。 ところで、宇田ロックフェスのセットリスト、出演した印象などをお聞か
せください。

〔三島〕 三班出演して六曲演奏しました。昔の曲は「グリーン」と「木蓮7.5」あとは未発の新曲です。なんとなく立ってたり歩き回ったりしてる人が大勢でしたが、二十人ほど前に座ってじっと見てる人たちがいました。どう思ったのかは全くわからないですが、多分意識的な音楽ファンなんでしょう。まなざしが真剣でした。機会があればまた色々なところで演奏したいです。

今年はウダはないみたいですね。全国からいろいろなバンドが集まってくるのに残念です。昨年は早川さんのジャックス時代の『マリアンヌ』『堕天使ロック』、マジカルパワーマコさんの登場が驚きでした。伝説のマコさんですからね。札幌のみんなにうらやましがられましたよ。

〔吉野〕 マジカル・パワー・マコですか!一時期テクノぽい事に走ってましたが、今では元通り、プログレに戻られたんでしょうね。ところで、三島さんのホームページは「情報伝達の手段」としてよりホームページ自体が作品となっているような気がします。音楽、詩、絵と発表しつづけてる作品の一環としてホームページがあるような印象を受けます。さて、三島さんはWEBページを通じての音楽配信については、どうお考えですか。

〔三島〕 そうですね。いかにもなページだと思います。配信には賛成です。自分でもするつもりです。
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