amazon.co.jpでCDを買うにはジャケ写か下線タイトルをクリック!
普段あまりFMラジオを聴いているわけではありませんが、たまたまカーステでFMを聴いていたのが、1999年の5月。FMラジオから流れてくる、えらくエレポップなイントロ。ペット・ショップ・ボーイズがプロデュースしたカイリー・ミノーグの新作かと思いましたが、実はフカキョンのデビュー・シングル『最後の果実』(オリコン4位)でした。あまりTVを見ない僕でも、フカキョンくらいは知っていましたが、「侮れないフカキョン」と胸に刻む事となりました。トミフェブより早かった80年代リヴァイヴァル先駆けです。初回限定盤のジャケは、ゴスっぽくてアイドルとしては冒険していて、好感度大。
その後、なにをさんという方からメールを頂く。この『最後の果実』とaikoのシングル『あした』(写真のデビュー・アルバム『小さな丸い好日』にも収録)は、そっくりだとの報告。『あした』は、aikoが小森田実をプロデューサー(作曲・編曲も)に迎えて、1998年7月にメジャー・デビューを果たした曲で、映画『新生 トイレの花子さん』の主題歌でもあります。そして、『最後の果実』も小森田実が作曲・編曲でクレジットされています。この2曲、歌詞は違い、メロディーも微妙に違うのですが、『あした』をたたき台として『最後の果実』を確信犯的に作ったと思われます。『最後の果実』の仮歌は、aikoが歌って、本番でもaikoがコーラスで参加しています。二人ともPony Canyonですし。『最後の果実』の方が、ヴォコーダーなんかも使っていて、エレクトロ感が高い。小森田実は、SMAP(『らいおんハート』『shake』)、Folderや森川美穂など手掛ける売れっ子J-POP職人ですが、ポプコン歌手でもあったそうです。
1999年のセカンド・シングル『イージーライダー』(オリコン6位)では、ちょっとファンキー・ディスコ調に模様替えして、楽曲の幅を感じさせましたが、その後にフカキョンは、『Dear…』という5曲入りピアノ・インスト・ミニアルバム(2曲はフカキョン作曲)をリリースするという暴挙に出ます。またまた、「侮れないフカキョン」。ミッジ・ユーロとボブ・ゲルドフ作曲の『Do They Know It's Christmas?』も収録。椎名林檎仕事で脚光を浴びた亀田誠司編曲(ハルユキ作曲)のシングル『煌めきの瞬間』(オリコン16位)では、オルタナ歌謡へとベクトルが向います。フカキョンはどこへ行くんだ?







