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『ビクター編』。特筆すべき(するなよ)は、極悪同盟のダンプ松本が「悪夢はこれからさ」(確かに曲を聴いた後、その気分が味わえます)と歌う『極悪』です。サエキけんぞうの詞も秀逸ですが、実力のないダンプを白井良明が見事なテクノ歌謡処理をしています。この曲は、愛すべき珍盤と言える6曲入りミニアルバム『極悪』からで、教授も2曲提供しています。「猫に小判、ダンプに教授」です。今だ、未CD化のリアル・フィッシュの『天国一の大きなバンド』(写真右)から『赤いリボンに御用心』、佐藤奈々子の短命ニューウェイヴ・バンド、SPYの未CD化B面曲『ダディズ・キッス』や広末涼子が歌っていると思った濱田理恵ことDARIEの美声が光る『時間の忘れもの』も貴重です。
2001年12月25日には以下の2枚。
『ユニバーサル・ミュージック編 I』は、ほぼ女性ヴォーカリスト特集。沢田研二と活動したエキゾティクス(ネオアコっぽいサウンドが意外でした)と政風会(インスト)以外は、全て女性です。ノーパン喫茶の女王、イヴちゃんから加藤登紀子までの幅広い裏ライダーズ型ガールポップが楽しめます。宮原芽映なんかもボッサ・テクノで好きなんですが、80年代よくテレビで見た眼鏡がトレードマークの斉藤ゆう子のノヴェルティ・テクノ歌謡『僕も男だ~学校編』(写真右)なども収録。
『ワーナーミュージック編』には、やはりスーザンがソニーからワーナーに移籍してリリースしたシングル『シャボン・ドールc/w恋はダンス』(写真右)の両面が収録されています。スーザンと言えば、高橋幸宏の『音楽殺人』の流れを汲む「テクノmeets 60’sガールポップ」的ファースト・アルバム『Do You Believe In Mazik?(魔法を信じるかい)』です。当時、この2枚のアルバムは、ペアとして聴いていました。こちらは、トニー・マンスフィールド作品に於けるマリ・ウィルソンの『Show People』に近いものがありますが、ラストシングルとなってしまったこのかしぶち的フレンチポップの収録に拍手。早く、ソニー時代の2枚のアルバムが復刻されることを切に望みます。もちろん、アルバム未収録シングル曲も入れてね。(また、同じ事言っている。)
今後の『ムーンライダーズのイイ仕事!』のリリース、そして「GOLDEN POP ARCHIVEシリーズ」の第二弾企画なんかもとても楽しみであります。
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