テクノポップ/テクノポップ関連情報

J-POP研究~Part 9 めがねっ娘トミフェブ(2ページ目)

2月6日が誕生日のめがねっ娘と言えば・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

amazon.co.jpでCDを買うにはタイトルかジャケ写をクリック!
ファースト・シングル『EVERYBODY AT THE BUS STOP』は、シンディー・ローパー+カイリー・ミノーグを足して2で割ったような80年代中期的ユーロっぽいエレポップ。というか、殆んど、正統派ユーロビートです。DVDでは、かなり元気なチア・ガールたちとともにちょっと脱力系のトミフェブが歌っています。3曲目の『SINCE YESTERDAY』は、ストロベリー・スウィッチブレードのカヴァーです。確か、この曲をカヴァーしたくて、このプロジェクトをやるきっかけになったとの発言をどっかで読んだ記憶があります。

この曲は、ゴシック・ロリータ*のお手本にもなりそうな水玉サイケ・デュオ、ジルとローズによるスコットランドの風が漂うエレ・アコ(エレポップ+ネオアコ)的ナンバーです。突然、全英5位に輝き、日本でもこの曲をその時代の思い出の曲とする人も少なくありません。GANGWAYやRED BOXのプロデューサーとしても心の琴線を揺すぶる仕事人、デビッド・モーションがプロデュースしています。吉川ひなのやスクーデリア・エレクトロ等もカヴァーしていますが、オリジナルの完成度が高いだけに、カヴァーとして難易度大です。ちょっと下世話なカヴァーになりすぎた感ありですが、何事もチャレンジャー精神が大事です。
*『ゴシック&ロリータ・バイブル』なる雑誌も出ている、少女的サブカルチャー。知人の娘が、ゴシック・ロリータになってしまい、ちょっと心配しているとのこと。親子でゴシック・ロリータすればいいと思う。

セカンド・シングル『KISS ONE MORE TIME』は、かなりアレンジが過剰になってきたころのエレポップ的で、ヴォコーダーも全開しています。2曲目の『トミーフェブラッテ、マカロン』は、マドンナの『ラ・イスラ・ボニータ』を彷彿させる「いまどきこんな技使っていいの?」感が漂うオケヒット入りラテン調エレポップ。不思議なのは、どうして3曲目の『★CANDY POP IN LOVE★』をシングル・タイトル曲に、持ってこなかったのかということです。ミシェル・ポルナレフの『シェリーに口づけ』を80年代的アレンジでやちゃった感じの文字通りキャンディポップ(バブルガムとも言う)な曲です。ここまでレトロに甘ったるくされちゃうと、好感度が変に上がります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます