New Orderの特徴は以下です。
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お世辞にも上手いと言えない(つまり、ちょっと音痴)バニーの不安定系ヴォーカル。しかし、聴けば聴くほど、味のあるバーニー唱法は、ヴォーカリストとしての致命的弱点を克服。個性は技巧を凌駕するものの代表と言えます。孫悟空には、名エレクトロ・ダンス曲『Blue Monday』のカラオケがあり、歌の自信のない人もプレッシャーを感じないで歌えます。
主張するフッキーのベース。バーニーの頼りないギターも良いのですが(特にライヴ・トラックではそれが堪能できる)、フッキーのベースラインを聴けば、New Orderだとすぐに分かるNew Orderのロゴのような存在。フッキーのサイド・プロジェクト、Revenge(写真右1:ハードな『One True Passion』~廃盤)やMonaco(写真右2:知らぬ間にリリースされた2枚目『Monaco』~輸入盤のみ)でも楽しめます。
『Blue Monday』等にも代表される反復系エレクトロ・ビートと“ロック”の融合。お茶を濁したような12インチ・ヴァージョンが巷には多い中、New Orderの12インチ・シングルには素晴らしい曲が多いです。2枚組アルバム『Substance』(写真右:Joy DivisionのじゃなくてNew Orderのだよ)は必聴!
でも、ナンダカンダ言ってNew Orderは曲が絶妙。『True Faith』、『Bizarre Love Triangle』、『Regret』なんか聴いていると泣けます。悲劇を知っているが故の創作能力なのか、耳から入っていったメロディーがハートを直撃します。
さて、7月11日の先行リリースされたシングル『Crystal』(写真左:98年レディング・フェスティヴァルでのライヴ音源も4曲収録なので、要ゲット!)に続いて、ニューアルバム『Get Ready』(写真右)が8月22日にリリースされました。ちょっとエレクトロニクスは抑え目で、ギターといつものようにベースが目立っている楽曲中心です。
これはどうやら意図的なもので、『Crystal』は元々ハウス風のヴァージョンが作られていたらしいのだが(こっちも聴きたいです)、よりロックなギター・ヴァージョンとしてリメイクしたとの事。
もうひとつ楽しみなのは、イギリスで2001年末に公開予定の映画『24 Hours Party People』にNew Orderが出演するという話。マンチェスターの音楽シーンを綴る映画らしい。それにしても、リリースされると噂のあったNew Orderボックスセット『Cardboard & Plastic』はどうなったのでしょう? New Order記事のアウトテイクは、来週のニュースレターにて。
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