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ニューロマだった人達~Part I 渋いぞデビシル、地雷ZERO

祝、オリコン1位『ZERO LANDMINE』by N.L.M.!『地雷ZERO』では、教授だけでなく、元Japanの通称デビシル、David Sylvianにも注目していた人多いのでは?シンプルかつ王道的なデビシルの作詞仕事に加え、シングル2曲目では彼の渋いソロ・ヴォーカルが聴けます。デビシルは9月に来日が決定しています。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

皆さん、『地雷ZERO』を見て、『ZERO LANDMINE』を買われたでしょうか?デビシルは確かに年輪を刻みましたが、“渋”格好よかった。高橋幸宏とSteve Jansenのツイン・ドラムにも感激。「どうして、あの人が参加しているの?」とのまっとうな疑問を投げかける人もいるでしょうが、Kraftwerkのサウンド・ロゴが入ったCDが日本でミリオンセラーになるのは、とにかく良い事です。しかし、Brian Enoは何をしたのだろう?と言う事で、今回はJapanについて書きます。

現在30代後半の女性には、圧倒的な人気を誇ったJapanは、David Sylvian(通称デビシル)、Steve Jansen(デビシルの弟)、Mick Karn、Richard Barbieri、Rob Deanのメンバーからなるニューロマのムーヴメント以前のプロト・ニューロマ的存在。

初期Japanのサウンドは、Roxy MusicやDavid Bowieの影響が感じられるグラムロック系のルーツを感じますが、時と共に変遷していった一言では語りきれない幅の広い音楽性です(定義すると反論されそうなので“逃げ”の姿勢)。Japan解散後の各人のソロ、ユニットでは、プログレ、アンビエント等にも接近する定義しにくいサウンド。でも、共通しているのは“内向的美学”。

78年リリースの日本でのデビュー・シングル『The Conventional(奇しい絆)』は、アーリー・ニューウェイヴ・ファンクの名曲。本国イギリスでは最初はまともに評価されていません(と言うか酷評)でしたが、その妖美なお化粧系ルックスから日本から火がつきました(そう言う人達を“BIG IN JAPAN”と呼びます)。イギリスでも81年のアルバム『錻力の太鼓』はチャート12位まで上昇し、本国でもその人気と評価を得ました。

残念な事に、これが最後のオリジナル・スタジオ録音アルバムとなり、各メンバーはソロ、コラボレーション(King CrimsonのRobert Fripp先生やCanのHolger Czukai先生等と~デビシルは先生タイプが好きですね~)、ユニット(Rain Tree Craw、Dolphin Brothers、Dali's Car、Jansen=Barbieri、Porcupine Tree、JBK)として微妙な距離感を保ちつつ今日まで来ています。

ほとんど話題にならないですが、途中で脱退したRob DeanはオーストラリアのModelsというニューウェイヴ・バンドのメンバーとIllustrated Manというバンドをしていたらしいです。あと、珍しい所ではRichard BarbieriがプロデュースしたスウェーデンのVanity Fairというニューロマ系バンドがあります。
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