中古輸入盤の場合、先ず欲しいものがはっきりとしてなくてはなりません。多くの場合は、特定のアーティスト、プロデューサー、レーベルを中心にその音源を蒐集するのが目的であったりします。例えば、最近再発されたNew Musikのファースト・アルバム『From A To B』を聴いて、凄く気に入ったとします。すると、セカンド『Anywhere』も聴きたくなります。この二つはCD化されていますが、サードの『WARP』（洋楽秘宝館投票数堂々5位！）は、されていません。
また、そのNew MusikのTony Mansfieldは、プロデューサーとしても数々の優れた作品を残しています。Mari Wilson、Naked Eyes等等。幾つかは今でもCDで買えますが、CD化されていないPhilip JapとかMartin Ancellが欲しくなります。Mari Wilsonを聴いて気に入った貴方は、彼女がTot Taylorが主宰したCompact Organisationというレーベルの歌姫と呼ばれていた事を発見します。そこで、Compact Organisationの作品が欲しくなります。といった感じで、蒐集のサイクルは際限なく続くわけです。
さて、そんな悩める貴方はどうすべきでしょう？ここで、レア盤発見三つの秘儀を伝授します。
▲GEMM
恐らく、ネット上最大の複合中古レコード店センター。先ずは、ここで検索してみてください。複数のサイトから検索できた場合は、状態、価格（送料もチェック）、店の信頼度（ユーザーによる評価もある）等を吟味してください。また、送料を割安にするには、その店から他にも欲しいものがないかをチェックすることもお勧めします。ただ、リストにあるにもかかわらず既に在庫切れになっている場合や、店による対応の差はありますので、注意してください。イギリスのNetsoundsも同様のシステムです。
▲e-Bay
日本ではYahoo! Auctionの方が参入が早かったためか、e-Bayは遅れをとっていますが、レコード類も含めて海外ではオークションのパイオニア的存在。日本のYahoo! Auctionでも日本のコレクターの輸入中古盤が出ていることがありますが、量的にはe-Bayでしょう。ただ、個人のセラーの場合は送金がネックとなり、ドル建てマネーオーダー等のために余分な手数料もかかったりします。世界的に使える電子マネーが普及すれば、いいですね。
▲Google
検索エンジンのホープGoogleは、レコハンにも使えます。【アーティスト名 レコード名】を入力してウェブ全体を検索します。すると、運がよければメールオーダー・ショップのカタログのページにぶち当たります。$や￡等の価格表示が見えたら、しめたもの。リリース年も入れてみるのも手である。ちなみに、【New Musik Warp】で検索するとちゃんと$15でオランダ盤『WARP』を売っているアメリカの店が、ちゃんと見つかりました。この方法は、もちろん国内盤に関しても使えます。
これらの方法では、個人や比較的小規模な店（良心的なところも多いですが）との取引となりますので、以前の新品輸入盤購入以上の十分な注意を払って行なってください。また、極まれですが、日本へは発送するつもりがないのか、全く返事もよこさない対応の悪い店もあったりします。一般的には、大手の店よりもシステムが完備していないので、送料や納期等に関して疑問がある場合は積極的に電子メールする事をお勧めします。
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