がん患者数が6年で23万人増!
厚生労働省から発表された平成20年患者調査の概況によると、がんの総患者数が3年前の前回調査に比べて9.5万人、6年前と比べて23.8万人増加していることがわかりました。患者調査の概況は、傷病別や年齢階級別の患者数や入院日数等を3年毎に調査していて、保険会社やファイナンシャルプランナーが医療保険を考える上でとても注目している調査のひとつです。入院日数の調査結果については、入院日数が18年で2割も短縮!で取り上げています。
今回、平成20年の患者状況について発表されましたが、平成17年の患者数と比べると、傷病ごとに増減がわかれた結果になっています。また12年前と比べても傷病ごとに結果が異なっています。主な傷病の患者数は表1の通りです。 表では、悪性新生物(がん)と高血圧性疾患が3年前よりも総患者数が増えています。特にがんは表に挙げた「胃」「大腸」「気管、気管支及び肺」「乳房」の全てで増えているのが特徴的です。しかし、12年前の平成8年と比べると、「気管、気管支及び肺の悪性新生物」以外のがんは減っており、がん全体が継続的に増えているわけではないようです。
「糖尿病」や「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」「高血圧性疾患」「アトピー性皮膚炎」は12年前に比べると増えています。
※総患者数(傷病別推計)とは、調査日現在において、継続的に医療を受けている者(調査日には医療施設で受療していない者も含む。)の数を次の算式により推計したものです。
総患者数=入院患者数+初診外来患者数+再来外来患者数×平均診療間隔×調整係数(6/7)
次に入院と外来の患者数をみてみましょう