メディアを賑わすスーパースターとは対象的に、良質な創作活動に打ち込む素晴らしきインディー・アーティスト。セールスを度外視したその音楽に対する情熱は最高!


インディー・ソウル/R&Bの魅力

ここ日本でもチャートを賑わすアーティストはもちろんメジャー界で選び抜かれたスーパースター達。プロデューサーも大物ならマーケットも世界規模。お金を懸けた分しっかり何倍ものドル箱を積んでくれる筋書きどおりの展開は周知のとおりです。メディア戦争で仕掛けられたPVの露出効果に錯覚を起こし、なぜか“カッコイイ”サウンドが“イイ”音楽に聴こえてしまうアーティストもしばしば…。

しかし、そんな世界に背を向けた筋金入りのアーティスト、「職人集団」がアングラ界に存在している事はご存知でしょうか?音楽をこよなく愛し、決してメジャー界に媚びないその姿勢。しかも入手困難だからこそ、なおさら紹介したくなる「金の卵」がわんさかと。常に良質で正当なサウンド、類まれなその歌唱力を持ちつつも“音楽”と“マネー”を切り離し「我が道」を貫くそんなアーティストをシリーズ化で紹介!

ではさっそく、インディー・シーンの掘り出し音源をチェック!


「メジャーと契約しない最高のアーティスト」と評された歌姫

N'Dambi『A Weird Kinda Wonderful』
エリカ・バドゥとも交流深く(以前は彼女のバッキングヴォーカルも担当)、互いの音楽を刺激しあうオーガニック界の歌姫、エンダンビ。99年に「Little Lost Girls Blues」でデビューを飾り、2001年には2ndアルバム「Tunin Up & Cosingin」も発表。ともにインディー作品ながらも世界的ヒットを記録したことは記憶に新しい。

その後、メジャー系レコード会社もこぞってアプローチをしたものの一蹴。独創性溢れる才能、スピリチュアルで洗練されたサウンド、メジャー界もド肝を抜かれたマルチな天性は、ビジネスとしか見ない輩には決して譲らんとばかり、頑なに守り続けている。そして2005年の11月には待望の3rdアルバム「A Weird Kinda Wonderful」を発売し、ミシェル・ンデゲオチェロらと同等な評価を受け更なる飛躍を遂げた。今では「メジャーと契約しない最高のアーティスト」と評されるオーガニック・ソウルの代表アーティストである。



メジャー級のスーパースターを育てる大物プロデューサー!

Gordon Chambers『Introducing Gordon Chambers』
事実ビヨンセをはじめ、アッシャー、重鎮系ではアニタ・ベイカー、アレサ・フランクリンらに楽曲提供しているばかりか、プロデューサーとしてもその名を知られるゴードン・チェンバースが何故かインディー・シーンからアルバム・デビュー。

最近ではソングライターのニーヨがメジャー界から鮮烈デビューを飾り空前のヒットを飛ばしているが、こちらのゴードンは地味ながらも、往年のR&Bファンは見つけ次第即買しているらしいぞ。たしかに90年代を彷彿させる甘くアダルトなサウンドは、さすがはグラミー賞受賞プロデューサーというべきか。

キャリアが長い分、メジャーだろうが、インディーだろうが、ゴードンが自分の作品を作った事自体がある意味“事件”である。



「超」が付くほどの、正統派ヴォーカル・グループを発見!

Compozitionz『Compozitionz Vol.1』
ボーイズ・II・メンを筆頭に、90年代に増殖したヴォーカル・グループもいまや数えるほどに。しかもどのグループも最先端なサウンド志向が強く、歌って踊れるスタイルがほとんど。

いまさらドゥーワップ・コーラスばりなスタイルを持つグループなんているはずないと思いきや、遂に発見!コーラス・マナーにしっかりのっとたバリトン、バス、テナー、ファルセットのもろ70'sなグループ。でも時代錯誤化しないように90年代のアーバンでアダルト・コンテンポラリーもしっかり演出してます。インディーならではのレア・グループですね。

でもオフィシャル・サイトはメジャー級のコンテンツでしたよ!<余談>



元Brownstoneのリード・ヴォーカル、ニッキーがソロ活動!

Nicci Gilbert『Grown Folks Music』
90年代の突入と同時に「第二次ガールズ・グループ」が誕生。現在のデスチャらを形成させたグループたちである。そして、その代表格のひとつとしてあげられるマイケル・ジャクソンの<MJJ>レーベル第一弾アーティストとして94年に話題をさらったBrownstoneのリード・ヴォーカル、ニッキー・ギルバートが自身のレーベルからアルバムを発売していたのだ。

ちなみにBrownstoneの代表曲「If You Love Me」は上記で紹介しているゴードン・チェンバース作詞ですよ。さて、ニッキーといえばもともとゴスペル流れもあってか、グループ時代からダイナマイトなヴォーカルで有名でした。しかもこの作品でもそのスタイルは健在!ネオソウルなサウンドと上手く融合しております。「いや~、ニッキーは本当に見っけもんです!」





今後も随時「インディー」特集していきますよ!もったいないので。
こんなに素晴らしいアーティストらがまだまだおりますので、また次回にて!

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