(18) 『 遠い夜明け(CRY FREEDOM)』
(1987年)
監督:リチャード・アッテンボロー
主演:ケビン・クライン、デンゼル・ワシントン、ペネロープ・ウィルトン、ジョゼット・サイモン
アパルトヘイト(黒人隔離政策)という悪政を貫く南アフリカ。
1975年、黒人の活動家スティーブ・ビコ(デンゼル・ワシントン)との出会いそして死を切欠に南アフリカの悪政を全世界に暴くと同時に、真実と公正と自由を獲得する為に行動を起こした白人ジャーナリストのドナルド・ウッズ(ケビン・クライン)の姿を軸に進行する社会派ストーリー。
登場人物は一部を除いて全て実在/実名、そして物語で描かれるアパルトヘイト問題もほぼ真実を忠実に描いたというこの作品は、U2のボーノなどミュージシャン達によるアパルトヘイト反対キャンペーン“サンシティー”(85年)などの社会運動等とも相まって、公開後の'90年、終身刑だったネルソン・マンデラ氏が釈放、翌'91年アパルトヘイト完全撤廃、'94年5月10日南ア初の黒人大統領の誕生等、エンタメでありながらも現実社会に大きな影響を及ぼした。
アメリカ社会におけるアフロ・アメリカンへの人種差別、その根源ともなるアフリカにおいての白人による黒人差別問題を知る為の重要テキスト。
『CRY FREEDOM(遠い夜明け)』サントラ
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