(25)[ PETE ROCK & CL SMOOTH ]
ファンキー&ソウルフル。
東海岸ニュースクール時代のハードコア路線の顔として君臨するのが‘SOUL BROTHER #1’ピート・ロック&CLスムースだ。
70年NYのマウント・ヴァーノン生まれのピート・ロックはジャマイカでDJをしていた父親の影響から音楽に目覚め、89年従兄弟であるヘヴィーDの紹介によりマーリー・マールのラジオ番組にてDJ業を始める。
その後へヴィーDファミリーのDJエディーF率いる<ジ・アンタッチャブルズ>に加入しパブリック・エネミーやジョニー・ギルなどのリミックスを手掛け脚光を浴びるように。
91年、高校時代の友人CL.スムースとユニットを組み“All Souled Out” にて念願の自己名義のユニットをスタート。
翌年の92年にはジャズやソウルの濃ゆいフレーズを巧みに操りNYハード・コア路線ど真ん中となるファンキー・トラック満載の1stアルバム『MECCA AND THE SOUL BROTHER』をリリース、NYハード・コア路線の過去と現在を繋ぐ最重要ユニットとして大いなる期待を集めた。
94年にはファン待望の2ndアルバム『THE MAIN INGREDIENT』 を制作。ピートが生み出す低音をクローズ・アップしたファンキー且つグルーヴィーな前のめりのグルーヴとカースを多用せず黙々と語りかけるようにラップするCLのベスト・コラボレートはこれまた大きな話題を浚った。
しかし、その傑作アルバムを生み出した翌年の95年、突然のコンビ解消を発表。
オリジナル・アルバム2枚を残してNYニュースクール時代に君臨した名コンビはヒップホップ史上にのみその名を残す事となった。
コンビ解消後、ピート・ロックはプロデューサーとして他アーティストの作品やリミックス作品を数多く手掛けたりソロ・アルバムの制作をするなど精力的に第一線で活躍。一方CLスムースは???
<おまけ>
何故か評判の悪い、もといあまり話題に上らないCLスムース。
彼自体のラップ・スキルが大した事は無いから…ガイドは思いませんが…。
それはきっとピート・ロックがあまりに有能で才能が有りすぎるアーティストなので…という部分が大きいからと思われ。例えて言うなら‘ドンドコドン’のグっさんと平畠の関係? いやそれだとちょっと差が開きすぎだから‘雨上がり決死隊’の宮迫と蛍原、そうCLスムースは“ホトちゃん”なのでは(笑)。目立たないけど味のある人物、それがCLじゃないかと。
‘03年遂にその黄金の二人が完全復活の兆し。期待大!!
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<My Favorite Album>
...はリリースされた(と言ってもフル・アルバムは二枚)作品全てなのであえて割愛します。