＜時代の終焉＞
ところで彼のアーティスト名に‘MC’と付いている故、殆どの方は「彼はラッパーだよね？」と思ってらっしゃるかと思います。
もちろんそれは間違いでは無いのですが、この名前が彼のアーティスト人生を大きく狂わす一因にもなってしまったんですね…。
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デビューから一貫してラッパーとして活躍してきたハマーさんではありますが、正直ラッパーとしての才能/スキルはお世辞にも誉められるもんではありませんでした（それはアルバムを聴いた人なら誰でも感じるホントのところ）。
それはファンだけにあらず、というか他のラッパー勢からは総スカン、無論彼の出身であるウェッサイではボロクソ、殆どのコア勢からは「あんなのはラップじゃね～」とディスられてしまったのです。
中でも有名な逸話が、ヒップホップのスクール制度に関して「80年代中期に関する名称がありませんがそれに関して何か？」とインタビュアーが質問したところ「じゃ、ミドル・スクールってのはどうだい？」とハマーさんが発言したそうなんですが、「バカ言うんじゃね～！」と殆どのラッパーから総スカンを食らったという話(笑）。
と、その逸話からも分かるように、彼に対する周辺の反応は常に冷たくディスられてばかりの毎日だったもんだから、遂にサード・アルバム発売の時には‘MCハマー’から‘ハマー’に改名してしまったのです。相当辛かったんでしょうね。（今はまたMC～となったようですが...）
しかし改名は何の効果ももたらさなかったようで、結局彼の人気は3ndアルバムを頂点に一気に急下降、（本コラム冒頭のデータを見てピンときた人もいるかと思いますが）3rdアルバムはブラック・チャートで最高位6位止まり、その後の4thは話題にも上らず（内容自体はテディー・ライリーが参加したりしていて悪くは無いんですが）、自分が立ち上げたレーベル≪Bustin' Records≫も崩壊、挙句に?破産宣告?を受け豪邸も取り上げられる始末。
かくして彼の輝ける時代には終止符が打たれてしまうことになりました、とさ。
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2年前程前のこと、某TV番組の『あの人は今』企画で‘MCカマー’こと真吾くんがハマーさんのお宅訪問をしていたのですが、現在のハマーさんの生活はショボショボ、まさにパロディーに描かれていたシチュエーションはマジもんって感じでしたね…。
（それでも今現在尚現役で頑張られているようで、'01年には『 ACTIVE DUTY 』というアルバムをリリースしております。決して誉められる内容ではありませんが...）
結論。
今や彼のCDは中古屋で100円で売られてます……。
とりあえず、100円をもって中古屋にダッシュだ！！(笑）
（次ページに続く）
