ボックスセットも用意
今回リマスターされる14作品のうち、『パスト・マスターズ』を除く13作品はすべてステレオで、初期の4枚、すなわち『プリーズ・プリーズ・ミー』、『ウィズ・ザ・ビートルズ』、『ハード・デイズ・ナイト』、『ビートルズ・フォー・セール』は、今回が初のステレオCD化となる。これはオリジナルのステレオミックスをリマスターしたもの。また、『パスト・マスターズ』以外の13作品はすべてCDエキストラ仕様で、スタジオでの会話や未発表映像など、そのアルバムに関するレア映像も収録されている。ビートルズのアルバムなので、すでに全作品持っている人も多いかもしれないが、音も生まれ変わり、特典もあるのだから、このリマスターバージョン、きっと欲しくなることだろう。
これらの14作品は、“The Stereo Albums”シリーズとしてそれぞれ単体で発売されるとともに、コレクター向けにボックスセットも用意される。まず一つ目は、『The Stereo Albums』と名付けられたセットで、シリーズの全作品16枚に、各CD収録の映像を収めたDVDがプラスされている。
また、“The Beatles In Mono”と呼ばれるセットも用意される。『レット・イット・ビー』と『アビー・ロード』以外の作品は、発売当時ステレオとモノラルの両方のアナログ盤がリリースされていたが、そのモノラルバージョンを集めたものだ。『ヘルプ!』以降の作品のモノラルバージョンのCD化はこれが初だし、『ヘルプ!』と『ラバー・ソウル』については65年当時のオリジナルステレオミックスも追加収録されている。ミックスやテイクが微妙に違うものも含まれているので、まさにコレクターズアイテム。こちらはバラ売りはなし、セットのみの発売となりそうだが、ビートルズファンならぜひ持っていたいセットだ。
“The Stereo Albums”シリーズの14作品、そして“The Stereo Albums”と“The Beatles In Mono”の2種類のボックスセット、発売は全世界同時、9月9日の予定だ。