ロック・ポップス/海外ロック・ポップス、60年代の名盤の口コミ

初々しい頃のボブディラン作品「追憶のハイウェイ61」

長年のキャリアの集大成を追い始めているボブ・ディラン、彼がまだ初々しい頃の65年に発表した代表作品の一つ「追憶のハイウェイ61」です。彼の未来に向けた意思表示など、本人なりのこだわりや画期的な内容を惜しみなくつぎ込んだ事でも知られています。

投稿記事

ボブ・ディランの情熱が伝わってくる一枚

■アルバム名
追憶のハイウェイ61

■アーティスト名
ボブ・ディラン

■おすすめ理由
もはや長年のキャリアの集大成を追い始めているボブ・ディラン、彼がまだ初々しい頃の65年に発表した代表作品の一つです。
かつて伝承的なトラディショナル・フォークや労働者の為のプロテスト・ソングを唄って時代の寵児となっていました。
そんな矢先におもむろにエレクトリック・ギターをアンプに挿して音量を大幅に上げた事で、それまでの支持者からの野次やブーイング、称賛も含めあらゆる混沌を一手に引き受けました。
「ユダ;裏切り者」というレッテルまで貼られても、彼がやりたかった音楽はロックンロールだったのです。

今作の録音時に、ギタリストとして参加予定だったアル・ク―パ―による、偶々弾いたオルガンのフレーズをそのまま採用したり、本人なりのこだわりや画期的な内容を、惜しみなくつぎ込んだ事でも知られています。
特に「Like a Rolling Stone」は顕著な曲目、「How does it feel?;どんな気分だい?」という投掛けに、彼の未来に向けた意思表示が証明されています。

ロックが誕生し半世紀以上経過しました。
なのでこのアルバムを聴いて今更目新しいものを見出すのは難しいかもしれません。
しかしこの頃の彼が追い求めていたのは、「集大成」ではなく「情熱」だった事は、明らかに判ると思います。


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