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メタル新世代のスピード王、さらに加速?(2ページ目)

メロディック・スピード・メタルの中でもユニークなサウンドで注目を集めているドラゴンフォースが新作を発表。さらにスピード感が増した『ウルトラ・ビートダウン』を紹介。

執筆者:田澤 仁


スピード、テクニックの詰め込まれた『ウルトラ・ビートダウン』


ウルトラ・ビートダウン
メロディ、スピード、テクニックが詰め込まれたドラゴンフォースの新作『ウルトラ・ビートダウン』
ドラゴンフォースの4枚目のアルバムが、『ウルトラ・ビートダウン』だ。スピードとテクニックで度肝を抜いた前作の『インヒューマン・ランペイジ』から基本的な方向性は変わっておらず、おなじみのドラゴンフォースらしい高速ナンバーが並んでいる。「The Last Journey Home」などはミディアムテンポで始まるから、一瞬どうしたのかと思うかもしれないが、1コーラス終わればいつもの“ドラゴンフォース・スピード”。超高速で始まり、途中にミディアムテンポのセクションをはさんでまた超高速に戻るといった緩急をつけた作風は以前からあったが、この曲ではその逆をやったわけだ。全体に前作ほど突出した速さは感じないかもしれないが、詰め込まれている音数はさらに増えたようにも感じるから、スピード感はさらに増しているといえる。

この『ウルトラ・ビートダウン』、輸入盤では8曲入りというものもあるが、国内盤のスペシャル・エディションは11曲入りで、3曲のボーナス・トラックもなかなかいい。ドラゴンフォースとしてはそれほど高速ではない(それでも十分に速いが)「Strike of the Ninja」のメロディはキャッチ―でポップな仕上がりだし、「Scars of Yesterday」の超高速リズムとキーボード、ギターソロのからみは絶品。メタル界のスピードキングの最新のサウンドを堪能したいなら、このスペシャルエディションをオススメする。

ドラゴンフォースは10月18日、19日にさいたまスーパーアリーナで行われるラウドパーク08への出演が決まっている。彼らのライヴでの超高速プレイにも注目したい。


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