ロックの名盤が続々と紙ジャケで再発される中、大御所中の大御所、レッド・ツェッペリンの作品も一挙に紙ジャケとなって9月10日に再発される。ツェッペリンの作品は、過去にもアメリカ盤をもとに紙ジャケ化されたことがあるが、今回はイギリス盤に準拠。細部までこだわり、凝りに凝ってオリジナルを再現した紙ジャケになっている。

10作品すべてがオリジナルUK盤仕様で


今回紙ジャケで再発されるのは、1stアルバムの『レッド・ツェッペリン』から、ドラマー、ジョン・ボーナムの死後発売された最後の『CODA(最終楽章)』までの10作品。つまり、レッド・ツェッペリンが活動中に発表したすべてのアルバムが、高音質といわれるSHM-CD採用の紙ジャケ仕様となって発売されることになる。

昨年のアトランティックレコードのイベントでの復活ライヴや、つい先日の北京オリンピック閉会式のジミー・ペイジのパフォーマンスなどが記憶に新しいツェッペリンだが、オリジナル・メンバーでの活動を終えたのは1980年。CDが登場する前に活動を停止しているから、当時はもちろんすべてアナログのLPで作品を発表している。そしてどの作品のジャケットも、かなり凝った作りになっていた。今回の再発では、その凝ったLPのジャケットを忠実に再現した仕様、いわば究極の紙ジャケになっているのが特徴だ。

1st
UK盤初回プレス“ターコイズブルー・ジャケット”を忠実に再現した1st『レッド・ツェッペリン』
たとえば、ジョン・ボーナムの重機関銃のようなキック、図太いグルーヴが衝撃的だった「グッドタイムス・バッド・タイムス」で幕を明ける1stアルバムの『レッド・ツェッペリン』。このアルバムは、モノクロで描かれた飛行船のイラスト、そしてオレンジ色で記されたバンド名とアトランティックのロゴ、というジャケットでよく知られているが、今回の紙ジャケではロゴは水色になっていて、かなり印象が違う。これは現在コレクターズアイテムになっている、UK盤の初回プレスの“ターコイズブルー・ジャケット”を再現したものだ。レーベルも凝っている。アナログレコードの盤面にあったレーベルをCDに再現したものはよくあるが、この作品の場合はアトランティックレコードで通常使用していたグリーンとオレンジのレーベルではなく、これも当時のUK盤と同じ赤とマルーンのレーベルが再現されている。さらにLPにつけられていた“オビ”も、ワーナーのものではなく、当時国内での発売元だった日本グラモフォンのものがつけられているという凝りよう。レッド・ツェッペリンがデビューした当時の、それも初回プレスのLPを完全に再現しているのだ。

その他、「胸いっぱいの愛を」、「ハートブレイカー」、ジョン・ボーナムが素手で叩いたドラムソロで有名な「モビー・ディック」などを収録した『レッド・ツェッペリンII』、「移民の歌」、「貴方を愛し続けて」収録の『レッド・ツェッペリンIII』、「ブラック・ドッグ」、「ロックンロール」、「天国への階段」などで最大のヒットアルバムとなった『IV』もこれと同様で、発売当時のレーベルやオビが完全に再現されたものになっている。