下積みを経てつかんだスターの座
実は苦労人、シンディ・ローパー。これで53才なんて信じられますか? 実物もほんとに美しいです。 |
その結果、『ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン』も収められた1stアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』は全米第4位を記録。シンディのデビューは、文字通り順風満帆でした。しかし、当時彼女はすでに30才。この決して早いとはいえないデビューまでに、彼女は長い下積みの日々を送ってきました。
「成功のためなら、どんなダーティなこともしたわ」
あるインタビューで、シンディはこんな衝撃的な言葉を残しています。80'Sには彼女のライバルとされていたマドンナも、下積み時代にヌードモデルなどを経験しています。
シンディとマドンナ。
80年代を代表する2人の歌姫の成功は、その並々ならぬ努力の賜物だったのです。
絶えることない開拓精神
セルフカバー・アルバム『ザ・ボディ・アコースティック』。「タイム・アフター・タイム」ではサラ・マクラクランとデュエットしています。 |
「努力というよりも、すべてが私にとっては自然なことなの。アーティストにとっては、生活のすべてが作品制作みたいなものなのよね」
昨年末にインタビューした際、シンディは私にそう話してくれました。何を見ても、何をしていても、自ずと作品に結びついてしまうと話す彼女。『ザ・ボディ・アコースティック』のジャケットでシンディが座っているバルコニーも、彼女が自らロケハン(事前に撮影現場に出向くこと)した場所なのだそうです。
今も相変わらずキュートでスリムなシンディも、今年で53才。ですが、間近で見ても、実年齢が信じられないほどお肌ふっくら。変な話ですが、アメリカのセレブリティのほとんどが、最新の医療技術で若さを保っているといいます。だけど私が見た限り、シンディの若さはきっと天然!
やはり、作品に向き合うその貪欲なまでの姿勢が、いつまでも彼女を若々しく輝かせているのでしょう。
勝ち組歌姫に共通するもの
デビュー以降、変わることなくトップの座に君臨し続けているマドンナ。彼女に対して、マネージャーに裏切られたり、レコード会社との契約が打ち切られたこともあったりと、シンディのアーティスト人生は、デビュー以降も決して順調とは言えませんでした。それでも、彼女はどんな時も妥協せず、アーティストとしての志を貫いてきました。ところが。
80年代を駆け抜けた努力の歌姫2人には、あるひとつの共通項がありました。シンディは91年に結婚しましたが、夫で俳優のデヴィッド・ソーントンは、彼女よりも一回りほど年下。マドンナの夫で映画監督のガイ・リッチーも、マドンナより10才年下です。
これって、年下のパートナーを持つ女性はいつまでも若々しいということなのでしょうか? あるいは、歳を経ても、つねに新たなことに挑み続ける女性には、若くてエネルギッシュな男性がふさわしい、ということなのでしょうか?
果たして、あなたはどちらだと思いますか?
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