今回ご紹介させていただく作品は、様々なユニットでのフィーチャリング・ヴォーカルやコーラス・ワーク、映画等で聴かせた存在感あるその歌声で、その後の活躍が期待されていた矢先にこの世を去った女性ヴォーカリスト「シバリエ」の、最初で最後のソロ・アルバムです。

シバリエ、最初で最後のソロ・アルバム 『横顔』

横顔
シバリエ 『横顔』
1曲目、まるで映画のオープニングのような美しいインストゥルメンタルから、スウィンギーな高速ボッサの2曲目につながる部分は何回聴いてもゾクゾクしてしまいます。

3曲目と6曲目はOUT OF SIGHT PRODUCTSのアルバム 『OUT OF SIGHT PRODUCTS』 からの収録曲。ダンサブルな「ミュージック」は、12inchでカットされた程です。

大陸的なメロディを中国語で歌う5曲目や、最小の音数に抑えられたアコースティック楽器をバックに聴かせるタイトル・チューンでは、押しつけがましさは無いのに儚くはならず、存在感のあるシバリエの「声の魅力」を堪能出来ます。

なんだか雑多なアルバムのように思われるかもしれませんが、ブラジル音楽を基調に一本筋の通った作品になっています。これはEPOやDREAMS COME TRUE、山本精一(ボアダムス)からPolarisまで幅広いジャンルのアーティストとの共演経験を持ち、TVや映画、ミュージカルの音楽も数多く手掛けてきた沢田穣治(CHORO CLUB)プロデュースのたまものでしょう。

亡くなってしまったアーティストの作品と言う事で、してしまいがちな感情移入を差し引いても素晴らしい作品です。是非。

【シバリエ 『横顔』 収録曲】
  1. 自転車ドリーム
  2. Wiper
  3. シバサワ
  4. 蛸の女
  5. ミュージック
  6. 横顔~メモリー
  7. 森の妖精
  8. ささやかな想い
  9. 砂と空とブローチ
  10. 横顔 Remix
【関連リンク】
  • CHORO CLUB 『SONORA』
    2003年発売のこのアルバムで、『横顔』収録曲「蛸の女」のオリジナル・ヴァージョンを聴く事が出来ます。歌っているのは作詞も手掛ける青木里枝(flex life)。