一番美しい夏に…『A GIRL IN SUMMER』
松任谷由実 『A GIRL IN SUMMER』 Album Versionとして収録されている2曲にも注目したい。大抵の場合、エコー感をちょっと変えた程度でお茶を濁すところですが本作では、歌は録り直すわ歌詞は書き直すわの手が加えられている。 |
タイアップ曲の多さ等、データ上はいつものユーミンのアルバムのように見えてしまうかも知れませんが、本作は何というか気概のようなものが違うように感じます。
デビューから35年を迎えそのソングライティング・テクニックが匠の領域に入ったユーミンと、公私共のパートナーであるプロデューサー松任谷正隆が生み出した本作は、ベスト・アルバム発売後、ミニアルバム、セルフカヴァー集等を経てシフトチェンジ完了、次のステージへの突入を感じさせてくれる作品です。
サザン(オールスターズ)の曲の多くがそうであるように、ユーミンの楽曲も「思い出の記憶装置」たりえるものが数多くあります。この記事を読んでくださっているあなたにも、思い当たる1曲があるのではないでしょうか?
そして『A GIRL IN SUMMER』。現在20~30代の方がこの夏をこのアルバムと共に過ごせば、10年後のプレイバックで現在に戻る事が出来るでしょうし、現在40~50代の方がこのアルバムを聴けば、その人の一番美しかった夏にワープ出来るでしょう。そんなアルバムなのです、本当に。
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東芝EMIによるオフィシャル・サイト。充実した内容の『A GIRL IN SUMMER』スペシャル・ページは必見です。 - 荒井由美 『Yumi Arai 1972-1976』
荒井由美時代の音源を集めた「全部入り」BOX。記事はコチラです。
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