いなたい
[いなたい] 俗語。洗練された演奏の中に効果的に現われる単純かつ、黒人っぽいフレージングやプレイスタイル全般を指す。音楽的にはブルーノートや同じフレーズの繰り返しなど、エンターテイメント性の高い、観客受けのする演奏を指すケースも多い。元々は音楽関係者用語で、関西が発祥と言われることが多いが詳細は不明(関西でも通じないケースも少なくない)。
●例文
「グラント・グリーンは誰が伴奏していてもいなたい演奏をするなあ」
EP(Extended Play)盤
[いーぴーばん] 17cm、45回転のレコード規格のこと。1940年代後半、それまで流通していたSP盤に変わる規格として登場したが、両面で3~4曲程度しか収録できないため、じょじょにLP盤に主役の座を譲ることになった。ジュークボックスのディスクチェンジャーに対応するための穴が、真ん中に大きく空いていたため、「ドーナツ盤」とも呼ばれた。SP盤の両面に数曲ずつ収録し、バインダーで留めたものが当初「アルバム」として流通したが、じょじょに片面1曲ずつのシングル盤として使用されることで、LP盤との住み分けがはかられることとなった。この「アルバム」という呼び名は、現在のCDなどで、シングル、アルバムなどという呼称の語源である。
●関連語
レコード(record)
SP盤 (Standard Playing)
LP(LongPlay)盤
12インチシングル盤
CD(compact disc)
インタープレイ(inter play)
[いんたーぷれい] 即興演奏において、演奏者が互いの演奏に影響を与えあいながら演奏を行うさま。ビル・エヴァンス(p)が、ギタリストのジム・ホールと共演した「アンダーカレント」は、ジャズファンの間で「インタープレイ」という言葉を流行させた。
イン・テンポ(in tempo)
[いんてんぽ] 曲のテンポをキープしたまま演奏すること。テンポ指定のないルバートや、だんだんと演奏を遅くしていくリタルダンドなど、演奏速度を変える指定に対して用いられる演奏指示。●例文
「エンディングはイン・テンポで」
●関連用語
ルバート(rubato)
リタルダンド(ritardando)
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