文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)

1920年、アメリカで禁酒法が施行されました。ここからジャズと酒の切っても切れない関係がはじまります。禁酒法は、アルコール類の一切の取引を禁じた法律ですが、暗躍するマフィアに市場を独占させるという皮肉な結果を生むのです。そして、増え続ける闇酒場で育まれていったエンターテインメントがジャズだったのです。


ジャズのジャケットに、酒を題材にしたものは、実は珍しい。右のジャケットはマイルス・デイビスの『コレクターズ・アイテム』ですが、アルコールをテーマにしているのではなく、酒瓶をコラージュしたものです。ジャズにアルコール、ドラッグのイメージはタブーだったのでしょうか?

お酒の種類は様々です。一言で「お酒」と言ってもイメージがわきません。ジャズにはどんなお酒が合うのでしょうか?ウィスキー系の、琥珀色の液体の入ったグラスが絵になる、というのが一般的でしょう。 しかし、夏の野外フェスティバルなどでは、やっぱりビールが欠かせません!ディナー付きのコンサートでは、もちろんワインも楽しみたい!そして日本酒!一見ジャズには不釣合いに感じられるでしょうが、そうでもないようです…

酒蔵でのイベントが全国的な規模で行われているのをみなさんご存知でしょうか?左のサイトは福岡の『石蔵酒造 博多百年蔵』(http://www.ishikura-shuzou.co.jp/index.htm)。毎月2回~3回のコンサートが行われています。古い木造建築が自然なやさしい音響をつくるのでしょう。
岩国の『八百新酒造』(http://www.yaoshin.co.jp/index.htm)のサイトでは、過去のコンサートのレポートも。酒蔵の巨大なタンクを移動させることから始まる会場作りをレポートしています。
“ジャズ胎教”を語る酒造も少なくない。ジャズのビートが酒をまろやかに熟成させるとか…。