ザ・名古屋喫茶｢コメダ珈琲｣の愛される理由(5ページ目)

洗練しすぎない店作りが、スタイリッシュが
苦手な名古屋人の心をくすぐる？

デザートやフードも充実。名古屋の喫茶店はご飯物やスパゲティなどの麺類、定食を扱う店が多いが、コメダの食事メニューはパン系もしくは揚げ物のプレート類

筆者　　「値段だけ見れば、決して安くはない。コーヒー380円（関東など地域によっては400円）でサンドイッチやホットドッグが400円前後、揚げ物などのプレート類は主に700～800円台。食事しようと思ったら何だかんだで1000円くらい行っちゃう。

ランチなどのセットもないし、名古屋喫茶の特徴であるモーニングだって、トーストとゆで卵がつくくらいでいたって標準的だし。名古屋人が好きな“お値打ち”感は特別強くない」

こんどう　　「確かに、何でこんなに流行ってるのか不思議ですよね。ちょうどこないだ、名古屋の雑貨屋さんの店長とそのことを話してたんですよ。その人は“コメダは名古屋人のツボを押さえてるから”と言ってました」

筆者　　「名古屋人のツボ？」

「甘いコーヒーやケーキなど女の子が好むメニューもたくさんあります」

こんどう　　「名古屋の人って洗練されすぎたものが苦手で、スタイリッシュなものが流行りにくいじゃないですか。その点、コメダはカッコつけていないというか」

筆者　　「ログハウス調というのもひと昔前のスタイルですよね。でも、レトロって感じとはちょっと違う。壁に架かってる絵のセレクトもよく分からないですよね。ダサくないギリギリの線、っていうのがいいのかもしれない」

こんどう　　「純喫茶ほど渋くはないしカフェほど洗練されていない、その中間みたいな感じ」

筆者　　「新聞・雑誌がたくさん置いてあるのも、長く過ごすにはうってつけですよね」