どーなんだろうハーツクライ3着
昨年暮れの有馬記念でディープインパクトに初黒星をつけたハーツクライ。それを現場で間近に見ながらも「そのうち、また今イチくんに戻るのではないか?」という懸念は消えぬままであった。たしかに強い馬ではあるのだろうが、大舞台で惜敗を続けるタイプがいきなり変貌したケースはあんまり見たことなかったからである。
Photo:(C)Horses.JP
それがどうだろう。返す刀で遠征したドバイのシーマクラシックで並みいる強豪をモノともせずに4馬身差の圧勝。さすがに「馬が変わった」と思わざるを得なかった。ルメール騎手との相性もいいのだろうし、なかなか届かなかった追込み一辺倒から脱却したことが一番の要因なのだろうが、どこかオーラを感じさせてきたのだ。
そして、今回のキングジョージ六世&クインエリザベスダイアモンドDS。前評判でもかなりの評価を受けていたし、いけるんじゃないかという期待はあった。最終的に8頭立てでハリケーンラン、エレクトロキューショニストとの三つ巴戦といわれ、結果は皆さんも御存知の通り3着だったわけだが、こんな感じのレースだった。
●2006.07.29 The King George VI & Queen Elizabeth
直線で一瞬だけ先頭に躍り出ているのがわかるだろう。それでもハリケーンランは凄い脚だし抜き返したエレクトロキューショニストも恐るべし。欧州で1、2を争うのG1の格の高さはダテではなかったようだ。休み明けで初コースなアウェイでも勝ち負けできる力を見せたのなら良しとすべきか、この着差ならウマく乗れば勝てたというべきか、いろんな意見はあるだろうけど上位2頭の騎手がムチの打ちすぎで警告と騎乗停止になったように欧州最強馬を本気にさせたのは間違いない。よくガンバったと称えようじゃないか。と思ってたら、なんと橋口調教師からこのようなビックり発言がすでに出てたのである。
●ハーツ来年も現役続行&キングジョージ挑戦!橋口師が明言
まあ、とりあえずはディープインパクトの凱旋門賞に期待しよう・・