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秋G1コラム 第二回 <秋華賞> 秋華賞の勝ち馬を桜と樫から導く(2ページ目)

10/17(日)新重賞となって9年目の秋華賞。牝馬3冠の最後となるG1は、どこかで桜や樫と連動しているはず。それを立証すべく過去8年を洗い直してみました。(ph by 大吟醸)

執筆者:十時 龍一


牝馬クラシック第二弾、オークスのゴール前
ph by Nフィッシュ(ありりんのI LOVE HORSE ☆)

秋華賞、有力馬はダンスインザムード


今年の桜花賞を1番人気で快勝したダンスインザムードは、秋華賞連対を約束されたも同然と言えそうだ。とりあえず、もう少し掘り下げて考察を続けよう。

ご存知の通り、オークスも1番人気に支持されたダンスインザムードだが、直線伸びを欠いて4着に終わった。距離延長ゆえの失速かと思われたが、最近のコメントを読んだ限りではフケの徴候が出ていたのが原因らしい。この牝馬特有の“フケ”だけは予想の範疇外で悩ましいのだが「そうだったのだ」と言われれば「そうだったのか」としか言いようがないゆえに信じるしかなく(たしかローズSのダイワエルシエーロも敗因としてコメントされてたような記憶が・・)致し方のないところだろう。

それはそれとして、その後に渡米し無謀ではないかと思われたアメリカンオークス挑戦で2着したのもご存知の通りだ。ダンスパートナーの全妹という華麗なる一族の血統は伊達ではないことをキッちり証明してみせた。アッパレなのである。ただし、そのツケとして(かどうかは不明)秋華賞にブっつけで出走するのは不安点。もちろん藤沢厩舎のことゆえ、そのへんに抜かりがあろうはずもない・・かと思われる。その自信の表れからか、すでに次走は秋の天皇賞というプランまで出ている(ホントにそのつもりなら同日の府中牝馬Sに出走したほうがよさそうな気もするけど)らしい。

思い起こせば、姉ダンスパートナーも「牝馬相手じゃ話にならん」とばかりに菊花賞へ殴り込みをかけた前歴がある。その時は1番人気に推されながらも玉砕して最強牝馬の称号をゲットできなかったが、それ以上のパフォーマンスが見れるかも。

今年も暴れるか?気になるサンデー娘


さらに言えば、一昨年まで勝ち馬がいなかったサンデー産駒娘。微妙にあわない何かがあるのかと思いきや、昨年は実力どおりにワンツーフィニッシュ。そんなところで隙を見せるようなSS一族ではなかったのだ。今年も他に豪華ラインナップで、オークス馬のダイワエルシエーロ、ローズS連対のレクレドール、グローリアスデイズ、桜花賞2着のアズマサンダーズなどが手ぐすね引いている。いずれも要警戒だろう。

ということで、現状として“遠征帰り・休み明け・藤沢厩舎”の三重苦?を乗り越えることさえできれば、ほぼ磐石なダンスインザムード。そんなデータを逆転できる威勢のいい娘がいるかどうかが、秋華の咲かせどころとなりそうなのである。
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