オッズ・・それは魅惑的な響きだ。いつも「あなたのお金を数分後にこれだけにしてみせましょう」と囁いてくる。そして人々はハイリスクな賭けであることを忘れ、つい心を踊らせる・・
と、ブンガク的なるままに書き出しをしてみたが・・競馬におけるオッズが大きな要素を占めているのは間違いない。トータライザーに現れてくる数字こそが、全国数百万人の競馬ファンの願望を集約するからだ。
それを解明しようというのが“オッズ理論”である。
ちらほらと“オッズ理論”を目にするようになったのは、7~8年くらい前からだろうか。今でこそマイナーな予想法ではなくなったが、初めてそれを見た(たしか秋山忠夫著「奇跡のオッズ理論」だったと思う)時は「目からウロコ」状態。馬とは無関係に人の思惑が動いているのが面白く、証券会社の株式チャートみたいなものかと感心したのである。そして他にも数種類のオッズ解析攻略本を読み漁ってみたりした。
理論というとカタ苦しい感じがするが、簡単に言えば『オッズ分布状況から馬券を絞り込む』という作業である。(もう一つのパターンとして『オッズの動きから軸馬・穴馬をアブりだす』というのもあるが、時系列でオッズ取得をしたりせねばならず、これはメンドくさかったりする)
競馬予想において<血統・過去実績・調教・タイム>などが本道となるのは否定しないが、その必勝法は存在しない。ならばオッズを眺めるだけで的中ゾーンが絞り込めるなら助かるはずだし、出目とかサインよりは信頼性が高いから覚えて損はない。いいことづくしである。PATを使っている人ならば一目瞭然でOKゆえ実践してみてほしい。現場派の方も、基本の部分だけなら暗記できるはずである。
ご存知の方も多いかとは思うが、ちょっとだけ紹介しよう。
いちばんの基本となるのは・・