1ページ目は(2002.02.27)のコラム。すでに読まれた方は、ページ末の※印まで一気にいっていただきたい。
基本的にJRAの商品は馬券である。そのバリエーションを増やす努力をするのは消費者サービスとして当然だ。ということで、7月からまたまた新馬券を売り出してくれる。喜びヒトシオだが、浮ついた気持ちでいると、例のごとくJRAの術中にハマってしまう。対策を考えてみたい。
まず、組合せ馬券の歴史について復習しよう。
各馬券の出現と特徴を振り返ることが、プラスαになるはずだ。
■創成期・・枠連時代[~1992]穴馬が人気馬同枠で配当が安かったり、狙いと違っても代用品で的中したり、ぶ然とするケースも多かった。
■革命期・・馬連導入[1992~]キッちりオトコの勝負ができる!はずであったが、極端な的中率低下にとまどうオールドファンも出現する。
■安定期・・ワイド登場[1999~]多くのファンが「これで1着3着地獄から脱出や」と喜んだが、なぜか1着4着になってしまうのだった。
■新生期・・3連複・馬連単[2002~]さらなる一獲千金を夢見る馬券購入者の増加が予測されるが、そうそうウマい話があるだろうか。
次に、新馬券について数学的な解析をしよう。
出走頭数nの場合、組合せ数を求める数式はこのようになる。
●馬 連 [n(n-1)]÷2 (16頭→120通り)
●馬連単 n(n-1) (16頭→240通り)
●3連複 [n(n-1)(n-2)]÷6 (16頭→560通り)
【3連複は16頭立てまで】という不可解な制約があるので、それに沿って比較できるよう組合せ数も算出してみた。従来の馬連と比較してみた場合、単純な確率論で2倍(馬連単)、約4.7倍(3連複)のムズかしさになることが理解いただけるだろう。これは早いうちからシュミレーションをしたほうがいいのでは・・と、私は結論づけたのである。
※そして、頭数制限は撤廃され、全国発売の解禁日も迫り、福島での先行販売で状況も多少見えてきたような気もする。次ページから新原稿にて考察をしてみたい。