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キリスト最後の7日間を描いたミュージカル(2ページ目)

イエス=キリストが十字架に架けられるまでの最後の7日間をミュージカル化した、『ジーザス・クライスト=スーパースター』が開幕しました。

執筆者:長谷川 あや

30年以上、上演し続けられている名作

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上演時間は約1時間40分。休憩時間なしで、一気に駆け抜ける
今回、まず幕を開けたのは、<ジャポネスク・バージョン>。この千秋楽後、引き続き、<エルサレム・バージョン>が上演されます。<エルサレム・バージョン>の誕生は、1976年。大胆なまでにあらゆる装飾をそぎ取り、土ぼこり舞うパレスチナの荒野をシンプルに、リリカルに再現。作品のドラマ性が、よりダイレクトに伝わります。以来、ジャポネスク版、エルサレム版ども繰り返し上演され、日本通算公演回数は、1000回以上! 話の流れ、楽曲、登場人物は同じでも、演出でここまで違う趣きになるのか! といった舞台の醍醐味を満喫できます。
『ジーザス~』は、熱狂的なファンが多いのも特徴。私ごとで恐縮ですが、ガイドもこれまで観たミュージカルの中で、いちばん好きな作品。現在のモーツァルトとも呼ばれる、アンドリュー・ロイド=ウェバーの若さがほとばしる初期の音楽、不協和音がつくりだす世界観に、観るたびに圧倒され、たとえ、週10回観ても飽きないほど(さすがに週5日くらいに留めていますが(笑))。

30年以上、上演し続けられている名作

裸の王様
ユダ役の芝清道。本公演では、ジーザス役にもキャスティングされている
最後に、開幕にあたっての出演俳優のコメントを紹介しましょう。

柳瀬大輔(ジーザス・クライスト役)
この作品のイエス=キリスト(ジーザス)は、神の子としてではなく、一人の苦悩する青年として描かれています。群集のうねりに翻弄されていく等身大のイエス=キリストという役を、より深めて演じられればと思っています。ジャポネスク・バージョンは隈取のメイクでシンボリックに表現されている分、観る側のイマジネーションが掻き立てられるような作品なのではないかと思います。舞台からの熱いメッセージを、全身で受け止めてください。

芝清道(イスカリオテのユダ役)
『ジーザス・クライスト=スーパースター』には87年より参加しています。今回もまたユダ役として出演することができ大変光栄に思います。この舞台は私にとって、役者を志すきっかけとなった作品。一回一回、魂をこめて演じたいと思います。ジーザスを愛しながら、どうしてユダは裏切り者になったか、ユダの生き様をエネルギッシュに表現したいと思います。熱く創造力に満ちた衝撃の舞台に、どうぞご期待ください。

公演情報

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[DATA]
・ 演目: ジーザス・クライスト=スーパースター』
<ジャポネスク・バージョン>
・公演日程 2007年6月9日(土)~7月21日(土)
<エルサレム・バージョン>
・公演日程 2007年7月28日(土)~8月26日(日)

・会場: 四季劇場[秋]
Yahoo!地図情報
・アクセス: 浜松町駅より徒歩7分
・問い合わせ: 劇団四季 東京公演本部  03-5776-6730
・チケット取り扱い: SHIKI ON LINE TICKET (0120-489 -444)、びゅうプラザ、各劇団四季専用劇場、主要プレイガイド
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