演劇・コンサート/演劇・コンサート関連情報

ウィーン版「エリザベート」製作発表

日本初演から11年。絶大な人気を誇るミュージカル「エリザベート」のオリジナル版であるウィーン版が、2007年春、初来日。ウィーンのベストメンバーが、フルオーケストラと共に完全引っ越ししてきます!

執筆者:長谷川 あや

人気ミュージカル、待望の来日公演

画像の代替テキスト
ウィーン版舞台写真Production VBW/Elisabeth 2003
Photo:(c)VBW/Jean-Marie Bottequin
ミュージカルというと、ニューヨークのブロードウェイと、ロンドンのウエストエンドが2大聖地ですが、ここ10年の間に目覚しい台頭を見せているのが、ウィーン発のミュージカル。そのウィーン・ミュージカルを代表する作品が、『エリザベート』です。

舞台は19世紀末のオーストリア。ハプスブルク帝国の美神とたたえられた皇后エリザベートが、窮屈な宮廷生活に生きながら自己実現に向けて奔走する史実を描いた物語。エリザベートの心象風景のような、「死」を擬人化した存在、「トート」が、ストーリーをさらにドラマチックなものにしています。

1992年にウィーンで初演され、以来、ハンガリー、ドイツなどでも上演され、オーストリアの国の人口とほぼ同じ750万人を動員する金字塔を打ち立てました。日本では、1996年に、宝塚歌劇団雪組が日本語版を上演。2000年からは、東宝版もスタート。多くのファンを魅了し、宝塚初演から11年、東宝初演から7年たった今も、チケット入手困難な人気演目です。

その原点ともなるウィーン版が、2007年、ついに日本で上演されることになりました。来日キャストも豪華! ウィーンからは、キャスト、オーケストラ、スタッフなど、総勢100名規模のスタッフが来日します。タイトルロールのエリザベート役は、1994年から同役を務めているマヤ・マクフォートが来日。日本で、うわさの美声を堪能できます。まさに、ウィーン版がそのまま日本に引っ越してきたかのような奇跡の舞台が実現するというわけです。

最強のキャストがやってくる!

画像の代替テキスト
作曲家自らピアノを演奏した
12月18日、都内のホテルで行われた製作発表には、マヤさんの他、トート役のマテ・カマラスさん、ルドルフ役のルカス・ペルマンさんが出席。トート役のマテさんは、魅惑的な容姿と艶のある声で、1996年のブタペスト版でデビュー以来、女性ファンの心をわしづかみにしている存在。エリザベートの息子、ルドルフ役のルカスさんは、最近はミュージカル「ロミオとジュリエット」に主演し、ブレイク。人気、実力を兼ね備えた逸材です。

製作発表では、作曲を担当した、シルヴェスター・リーヴァイ氏自らのピアノ演奏で、「Die Schatten werden laenger(闇が広がる)」(歌/トート&ルドルフ)、「Ich gehoer nur mir(私だけに)」(歌/エリザベート)の2曲が披露されました。魂のこもった圧倒的な歌唱で、会場を一気に、エリザベートの世界に引き込みます。本公演ではいったいどんな舞台を見せてくれるのでしょう?


次ページは、製作発表での3人のキャストのコメントをご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます