ミュージカル「ブルックリン」製作発表

伴都美子がミュージカル初出演

左から、石井一孝、伴都美子、マルシア、シルビア・グラブ

2004年10月にブロードウェイで幕を開け、300回以上上演されたミュージカル「BKLYN（ブルックリン）」の日本版が、早くも2006年2月に上演されます。ゴスペル、ソウル、ブルースなど、全編に満ち溢れる多彩な音楽はもちろん、街にある素材を使った舞台セットのスタイリッシュさもこの作品の魅力。クールで、スタイリッシュなセットは、ニューヨーカーの間で評判を呼んだこのミュージカル、日本版で主役のブルックリン役を務めるのは、元Ｄｏ　Ａｓ　Ｉｎｆｉｎｉｔｙのボーカル、伴都美子。グループ解散後、シンガーとしてソロデビューを果たした伴が、ミュージカル初出演にして、初主役を務めます。歌唱力の高さは今さらここで言及するまでもありませんが、演技は「幼稚園の時に『醜いアヒルの子』をやって以来」という伴は、「プレッシャーはありますが、一所懸命頑張ります」と挨拶。

キャストは、たった5人！

ブルックリンのライバル役にはマルシア、父親役に石井一孝、母親役にシルビア・グラブ、そして、ストーリーテイラーのストリートシンガー役には今井清隆と、日本のミュージカル界を代表するメンバーが揃いました。実は初めてミュージカルの舞台を踏んでから、「まだ5年」というマルシアは、「私もまだまだ。一緒に頑張ろう！」と伴にエールを送ります。「ゴスペルなど、今までチャレンジしたことのないジャンルに挑戦して、新しい世界観を味わえるのがうれしい」と稽古の開始を楽しみにしているそう。ブロードウェイでプレビューを観ているというシルビアも、「楽曲のすばらしさに圧倒されました。久しぶりにポップスを歌えるのもうれしい」。『レ・ミゼラブル』のマリウスなど、クラシカルな役柄のイメージが強い石井も「こういう作品を待っていたんです！　やっとめぐりあえた（笑）」と意気込み十分。現在、自分探しの旅の最中という今井は、製作発表を欠席。ビデオメッセージで、「いろいろな人の、いろいろな形の愛を描いていく作品。すばらしい楽曲で、初めてきいたときからぜひ歌いたいと思っていました」。
キャストはこの5人のみ。小道具も、コーラスも、この5人が務めるため、全員、ほぼ出ずっぱりとか。主役を務める伴は、トレーナーをつけて基礎体力づくりに励んでいるといいます。ミュージカル初挑戦の日本を代表するポップスの歌姫と、ミュージカル界の実力者たちが、どんな舞台を作り上げてくれるのか、期待が高まります。
[公演情報]
ミュージカル「BKLYN（ブルックリン）」
演出・菅野こうめい
東京：芸術劇場 中ホール　2007年2月18日(日)～28日(水)　
大阪：大阪厚生年金会館 ウェルシティ大阪 芸術ホール　2007年3月2日(金)・3日(土)