『CSI:ニューヨーク』とのクロスオーバー・エピソードも放送された |
『コールドケース 迷宮事件簿』
『コールドケース 迷宮事件簿』は2003年秋に米CBSネットワークで放送がスタートし、現在(2008年3月)シーズン5放送中となっています。ドラマは、フィラデルフィアのコールドケースを、元殺人課刑事で現コールドケース専門捜査班の女性刑事リリー・ラッシュが中心となり、解決へと導いていくという展開となっており、高視聴率をマークし続けています。
ドラマのみどころは、ずばり「フラッシュバック」シーン。
ジョナサンのアイデア通り、事件当時のようすをリアルに再現しており、加害者や関係者をダブルキャストにしたことにより時間の流れが見事に表現されています(まれにダブルキャストではないケースもあります)。得に最後のシーンは感動的で強く心に残るものとなっています。
また、コールドケースを扱うことは、関係者の古傷を痛ませ、時に新たな犯罪を引き起こすというリスクもあり、その点も物語に組み込まれています。
昨年5月には、同じネットワークで放送されているジョナサンとジェリーが手掛ける『CSI:ニューヨーク』とのクロスオーバー・エピソードも放送され、高い評価を得ました。
これだけ大ヒットしているのにDVD化が実現していないのは、フラッシュバック・シーンで使われている曲の著作権関係だといわれています。現在、DVDリリースを呼びかけるポストカードキャンペーンが行われているので、興味のある方はぜひサイトを訪れてみてください(日本語の説明文あり)。
世界のコールドケース番組
『コールドケース 迷宮事件簿』以外にも、コールドケースをテーマにしたドラマは、いくつか制作されています。イギリスの『Cold Case Squad』『New Trcks』は未解決事件がテーマの刑事・犯罪ドラマですし、カナダでも『Cold Squad』というドラマが放送されていました。
また、ドラマではないですが、実際に起こった未解決事件を様々な角度から見ていくドキュメンタリー番組『Cold Case File』も、人気を呼んでいます。
どんなに時間が経っても、罪を犯し、関係者の人生を狂わせたという事実を消し去ることはできません。どんな事情があろうと、たとえ何十年経ったとしても、犯人は自分の犯した罪を償う責任があるのです。
そして、被害者の家族にとって犯人が逮捕されたとしても、そこで終わりではなく、悲しみや苦しみは生涯続くことになります。
コールドケースを題材にしたドラマや番組が視聴者に送るメッセージの中には、様々な思いが詰め込まれているのです。
●関連サイト
『Cold Case』公式サイト(英語のみ)
WOWOW『コールドケース 3』公式サイト
AXN『コールドケース』公式サイト