新たなジャンルの海外ドラマ出現!

 アメリカには数多くのファミリードラマ・シリーズが存在します。ファミリーコメディの王道である『フルハウス』や新たな時代の家族像を描いた『モダン・ファミリー』、子供たちが大人になってからの家族の在り方を描いた『ブラザーズ&シスターズ』など、例を挙げればきりがありません。

そんな中、また新たなジャンルのファミリードラマが誕生しました。レズビアンの夫婦と養子の子供たちという現代のアメリカ社会を描いた『フォスター家の事情』という作品です。
海外ドラマ

レズビアン夫婦と養子の子供たちというアメリカの現代家庭を描いた衝撃の最新ドラマ『フォスター家の人々』 (C)ABC Family


これまで海外ドラマでは、ゲイのカップルや同性愛者を脇役としてキャスティングすることは多くありました。ゲイ/レズビアンカップルは作品にいいスパイスを与えてくれますし、彼らの存在は、現在のアメリカにおいて決して無視できない存在だからです。しかし、大手テレビ局が放送するドラマで、同性愛者を主人公にした作品は、本作が史上初ではないでしょうか。

本作は、これまでふわっとしか扱ってこなかった「同性愛者の家族問題」を、彼らを主人公に持ってくることでよりリアルに、ディープに描いた、アメリカエンタメ界における新潮流のドラマともいえます。

今回は、そんな、海外ドラマの新潮流である『フォスター家の事情』の見どころについて、ご紹介していきたいと思います。


「LMP」のどれにも所属しないNEWジャンル

 海外ドラマには、ヒットの秘訣があります。「LMP」です。

「L=legal、法廷もの」、「M=Medical、病院もの」、「P=political、政治もの」
の頭文字をとったもので、アメリカ人はこの3つのジャンルが大好き(次点で、刑事もの、ゾンビ、バンパイアなどのアドベンチャー系などもあります)。ヒットを目指し、3つのうちのどれかを絡めていくドラマが実に多くあります。

『フォスター家の事情』は、この「LMP」のどれにも所属していません。キーワードをあげるとしたら、「同性愛者」、「人種差別」、「養子」、「ティーンエイジャーならではの悩み」、「女性の社会進出」、「離婚」などでしょうか

。うーん、ひとまとめにはできない感じですね。多国籍国家であるアメリカ社会の「多様性」における重要さ、難しさを、レズビアンの夫婦の家庭を通してリアルに描いた感じです。