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エミー賞授賞作品・俳優紹介~コメディ・シリーズ部門~(3ページ目)

アメリカTV界最大のイベントでアメリカ東部時間9月18日にThe Shrine Auditoriumで行われた「第57回エミー賞」のコメディ・シリーズ受賞作品・俳優を詳しくご紹介致します!

執筆者:堀川 樹里

デスパレートな妻たち
作品賞を逃したものの見事、監督賞、主演女優賞、ゲスト女優賞を獲得した『デスパレートな妻たち』

助演男優賞 ブラッド・ガレット 『Hey!レイモンド』(CBS)

2メートル4センチという長身であるのに決して威圧的な感じがしないブラッドは、1960年4月14日生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校に入学して6週間でプロのスタンドアップ・コメディアンになることを決心して中退してしまいます。

その後はロスのコメディ・クラブを渡り歩きコメディを披露。高い評判を呼び、1984年には『スター・サーチ』という番組のコメディ部門で優勝して約1千万円もの優勝金を手にいれました。

これがきっかけで23歳という若さで『ジョニー・カーソンのトゥナイト・ショー』に出演。そしてコメディアンとしてブレイクしたのです。

数多くのドラマに出演しているブラッドですが、実は声優としても大活躍をしています。アニメ番組『トランスフォーマー』(1984)や映画『ガーフィルド』(2004)『ターザン2』(2005)では彼ならではの独特の声が聞けます。

私生活では1999年に結婚しており2人の子供を儲けています。

助演女優賞 ドリス・ロバーツ 『Hey!レイモンド』(CBS)

『Hey ! レイモンド』の授賞が続きますが、ドリス・ロバーツはエミー賞オープニングで音楽に合わせて踊るなど勝ち負け関係なく心から雰囲気を楽しんでいるように思えました。

ドリスは1929年11月4日生まれ。幼少時に父親は家を去り彼女の心に深い傷を負わせました。家族を愛するドリスが、父親に関しては何も話さないのはそのためです。ドリスの母親は女手一つでドリスを育てあげました。やがて演劇に興味を持ったドリスは女優としての道を歩み始めるようになります。

私生活では一人目の夫と死別した後に再婚しており、トータルで3人の子供を出産。長男は彼女のマネージャーをしています。孫にも恵まれ、今回の授賞式にも孫を引き連れて参加していました。

数多くのTVドラマや映画、舞台で活躍しているドリスですが、1998年にTVドラマ『The King of Queens』にゲスト出演した時は『Hey!レイモンド』で演じているマリー役を演じ話題を呼びました。アメリカのドラマではこのような素敵なハプニングがあるので面白いですよね。今秋には出演した映画『Grandma's Boy』が公開させる予定ですが、なかなか面白い成人向けコメディ映画だそうです。

ゲスト男優賞 ボビー・カナヴェイル 『ふたりは友達?ウィル&グレイス』(NBC)

海外ドラマファンにとっては『サード・ウォッチ2』で救命士ボビーを演じているボビー・カナヴェイルと紹介した方がしっくりくるかもしれませんね。とにかく演じられるジャンルの幅が広い素晴らしい役者さんです。

1971年5月3日ニュージャージ生まれのボビーは、父からイタリア系、母からキューバ系の血を引いています。

演技力に定評があるボビーですが、実は演技の指導や勉強を受けたことはありません。天性の役者さんなのでしょう。『ふたりは友達?ウィル&グレイス』の他にも『シックス・フィート・アンダー』(日本でもスーパーチャンネルで放送中)や『Law & Order』、『OZ』(スーパーチャンネルで放送中)そして『アリーmyラブ』など数多くのヒットドラマにゲスト出演しています。

最近では、日本の映画『シャル・ウィ・ダンス? 』のハリウッドリメイク版(2004)に出演しており、映画にも積極的に出演しています。

私生活では女優のジェニー・ルメットと1994年に結婚し一児を儲けているものの2003年に離婚。現在は独身です。

ゲスト女優賞 キャサリン・ジューステン 『デスパレートな妻たち』(ABC)

1939年12月20日生まれのキャサリンは、その個性的なルックスと抜群の演技力のため、一度見るとなかなか忘れられない女優さんです。『ザ・ホワイトハウス』で大統領秘書のランディンハム役を演じていたので印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

さぞかし素晴らしい女優歴があるのかと思いや、実は彼女がハリウッドで活躍し始めてから、まだたったの10年しか経っていないのです。

もともと精神科専門看護婦であった彼女は、精神科医と結婚し子供を二人出産してからしばらくは普通の専業主婦をしていました。1980年に夫のアルコール中毒が原因で離婚。幼い男の子を2人も抱えたキャサリンは、新しい人生を歩むにあたり長年の夢だった女優になることを決意するのです!

本格的な演技のレッスンを受け舞台に出演するようになるのですが、もちろんそれだけでは生活できないので日中は色々な仕事をしていました。1991年には、ディズニー・ワールドのストリート・パフォーマーとして合格し、パフォーマーだけで生活が出来るようになりました。1995年にハリウッドに移住し、どこの事務所にも所属していなかったものの人気ドラマ『Family Matters』のチョイ役に採用されたのを皮切りに、数多くの作品に出演するようになったのです。

彼女の人生はアメリカン・ドリームそのものですが、相当な努力と決して夢を諦めなかったことは誰でも出来ることではないと思います。女優としてだけではなく人間としても素晴らしい女性だと言えるでしょう。

監督賞 チャールズ・マクドガル 『デスパレートな妻たち』(ABC)

作品賞は逃してしまったものの、監督賞を受賞できたことは凄いことです。『SEX AND THE CITY』の監督を務めたこともあるチャールズは、映画『HEART』(1998)の監督を手掛けたことでも知られています。

ヒット作を手掛けている監督だけに、今後の活躍を多いに来たいしたいですよね。


来年のエミー賞にはどのような作品がラインアップされるのでしょうか。少し気が早いですが楽しみですね。


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