韓国純愛ドラマが魅力的なのには理由がある!
韓国純愛ドラマに欠かせない要素はいくつかありますが、その中でも「これだけは外せない!これがなければヒットしない!」という要素があるのを、お気づきの韓流ファンは少なくないと思います。得に欠かせないその要素を4つ、ご紹介致しましょう。
要素1【出生に関する謎】
本当の父親・母親は誰なのか、育ての親の秘密、そして因果関係。主人公を苦しめ、また暗い影を落とすことになる、大きな「出生に関する謎」は、韓国恋愛・純愛ドラマには欠かせない要素なのです。
儒教の国・韓国では、目下の者が目上の人を重んじる風習が、現代でも強く生きており、一般的な家庭でも両親に敬語を使います。中年になっても両親の前では礼儀が悪いとタバコを吸わない人も多くいるほどです。なかなか聞き出せない相手が絡むからこそ、尊敬する親についてだからこそ「ミステリアスな自分の出生」に関する要素が、盛り上がりの一つになっているのかもしれません。また「親との確執」も、多くの恋愛ドラマに組み込まれる要素の一つとなっています。
4人の男女の愛と憎しみの絡み合いが見る者の心を捕らえて離さない『美しき日々』 |
「泥沼化する恋愛関係」・・・・・三角関係は、日本や他国の恋愛・純愛ドラマにも取り上げられる、ドラマを盛り上げる要素となっていますが、韓国ドラマは、さらに4角関係、またはそれ以上の、愛する気持ちの激しいぶつかり合いを描く傾向にあります。
韓国人は、感情をストレートに表現できる民族であり、表裏のない人が多く、また細かい気遣いや配慮が出来る印象が強くあります。特に、男性は軍隊経験をしているからでしょうか、ごく自然に、女性を大切にすることが出来、そして愛情をストレートに伝える人が多いように思えます。ドラマにも、愛情をストレートにぶつける一方で、主人公の幸せを考え身を引く男性もいる、そんなストーリー展開が、かなり多くあります。
ここまでなら、日本にもありがちな三角関係で終わるのですが、なにせ韓国恋愛・純愛ドラマは三角以上!なので、必ず主人公に意地悪をする女性が登場するのです。嫉妬と憎悪に溢れた女性の存在は、ドラマには必要不可欠となっているのです。
要素3【事故・難病・記憶喪失】
要素2のような困難を乗り越え、やっと結ばれる、と思った瞬間に降りかかるのが「事故・難病」。一つのドラマに2回も3回も起こる事故は、ちょっとやりすぎ、とまで思ってしまうほどです。ここまでもか!という程の不幸続きで、見る人の目から溢れる涙は止まらなくなります。
実は、これこそが韓国の『純愛ドラマ』に存在する典型的パターンなのです。主人公が、困難を乗り越え、深く愛され、でも不幸により最終的には結ばれない。そんな結末は、ドラマに対する印象を強くし、ハッピーエンドでは決して得られない強い余韻を、視聴者の心に残すことになります。これがドラマ制作者の狙いなのです。
美しすぎる「一途な想い」が涙をさそう『冬のソナタ』 |
要素4【誰もいない海辺を二人で走り・たわむれる】
恋人達が最高に幸せな時期に訪れるのが「誰もいない海辺」。そして「二人で走り・たわむれる」。まるでアメリカのコメディーに出てきそうなシーンですが、その昔、アメリカの恋愛映画や恋愛ドラマでも、こういったシーンは必ずといって良いほど登場していました。どこの世界でも、海はロマンチックな場所、なのでしょうか。
これも、やはり感情をストレートに表現できる民族だからこそ、視聴者の心をギュッと掴む大きなポイントとしてドラマに取り入れているのでしょう。
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