歌舞伎/歌舞伎関連情報

『伽羅先代萩』その3(3ページ目)

4月歌舞伎座の演目から、『伽羅先代萩』のあらすじとみどころを独断と偏見でご案内いたします。

執筆者:五十川 晶子

『伽羅先代萩』には名セリフが多い。

「てもまあよう仕込んだものじゃなあ」
鶴千代が政岡をかばったのを見て、憎々しげに八汐が言うセリフ。

「おなかがすいてもひもじゅうない」
侍の子というものは、ひもじい目をすることも忠義。食べるときには毒でもなんでも食べるのがお主への忠義。
千松は母にほめられたくてけなげなところを見せる。

「出かしゃった/\/\/\/\のう」
毒菓子を食べ、鶴千代を救い、八汐に刺されてしまった千松を、誰もいなくなった御殿で抱きしめる政岡のセリフ。どうしてもここで涙が出てしまう。


「うぬもただの鼠じゃあんめえ」
荒事奴の姿の男之助は、陰謀にかかった事情があって主に目通りできないが、床下で守りを固めている。
そこへ連判状をくわえた鼠が走ってきた。

「そこらあたりの虎殿が よいことと心得て深き穴へと陥るとも知らず」
弾正を狐、山名宗全を虎にみたて、虎の威を借る狐の故事を言う細川勝元。
謀反チームの親玉をあげつらってみせた。
  
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