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不定期連載!極上のB級映画パラダイスPart1

B級映画は、熱烈なファンも生み出すジャンルでもあり、その独特の魅力は侮れません。今回は、B級とZ級映画についてと、伝説となったB級映画についてです。

執筆者:オライカート 昌子

人気も評価も高いA級映画に飽きたとき、ちょっと毛色の変わったB級映画を観るのも、たまにはオツなもの。見て損はない面白さに溢れたB級映画パラダイスへようこそ。

B級映画とZ級映画

女子高生チェーンソーの画像
この映画ほど、タイトルやパッケージ画像と内容が違う映画はまず、ありません。お試しあれ。
かつて映画が一番身近な娯楽だった時代には、映画はどこでも2本立てで公開され、スタジオが力を入れた表の作品と、低予算で面白さだけを追求した前座ような作品があるのが普通でした。

低予算で格落ちの俳優を使った映画のほうは、B級映画と呼ばれ、元アメリカ大統領ロナルド・レーガンもかつてのB級映画俳優。

低予算で製作日数も短く面白さだけを追求した映画は、今でもB級映画と呼ばれますが、メジャー作品のように気取ったところはないのに、格別に面白いという賞賛の意味で使われることもあります。

B級作品より粗雑で低予算、奇をてらったりパロディ的な怪作映画は、Z級映画と呼ばれることもあります。Z級映画の代表作には、『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』や『死霊の盆踊り』、『女子高生チェーンソー』、『デスバーガー』など、数多くのホラー作品に見られますが、熱狂的なファンを生み出す作品もあるのです。

伝説となったB級映画

ターミネーターの画像
スーパースター、アーノルド・シュワルツネッガーを生み出し、世界興行収入ナンバーワンの『タイタニック』の監督ジェームズ・キャメロン監督の出世作
製作当初は紛れもなくB級映画だったのに、伝説になった作品を上げると、アーノルド・シュワルツネッガーをスターに押し上げた『ターミネーター』があります。シリーズ化されただけでなく、ジェームズ・キャメロン監督の出世作でもあるのがポイント。『ターミネーター』がなければ、『タイタニック』もなかったわけです。

『スパイダーマン』のサム・ライミ監督のデビュー作『死霊のはらわた』は、カルト映画としても、記念碑的作品。スティーブン・スピルバーグ監督には『激突!』があります。優れた監督は、低予算のB級映画でも、優れた作品を生み出しているようです。

アメリカンニューシネマの傑作として評価が高かった『バニシング・ポイント』。B級映画にオマージュをこめたタランティーノ監督の『デス・プルーフinグラインドハウス』で、言及されたおかげで、改めて光が当たった作品です。

ベトナム戦争後のアメリカの現状を焦燥感と疾走感を白のダッジ・チャレンジャーを転がすことで描いています。あえてB級作品とするなら伝説的レベルの作品です。

不定期連載の『B級映画パラダイス』の次回は、B級映画専門俳優作品の特集を予定しています。お楽しみに!

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