ニューヨークだけじゃない、いろいろな顔を持ったアメリカ
ニューヨークを舞台にした映画には、数え切れないぐらいあります。『ユー・ガット・メール』、『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~』、最近では『ナイト・ミュージアム』も。広大なアメリカでは、大陸を横切るロードムービーも有名です。旅をするのには理由があるのでしょうか? また、旅が残したものは?■イージーライダー
『イージーライダー』 ロードムービーの決定版。バイク好きにもたまらない名作です |
■パリ・テキサス
『パリ・テキサス』 ヴィム・ベンダース監督の傑作ロードムービー |
脚本サム・シェパード、主演ハリー・ディーン・スタントン。ナスターシャ・キンスキーの代表作品かも。ちなみに、アメリカには、テキサスのパリ以外にも何箇所かあるそうです。
■テルマ&ルイーズ
『テルマ&ルイーズ』 女性が主人公のニュー・シネマ風ロードムービー |
ルイーズを演じるのは、スーザン・サランドン、テルマを演じるのはジーナ・デイヴィス。監督はリドリー・スコット。新人だったブラッド・ピットが、ヒッチハイカーJ・Dを演じています。アカデミー脚本賞を受賞しています。
■サイダーハウス・ルール
『サイダーハウスルール』 ロードムービー的面白さと、青年の成長を描くさわやかな作品 |
ホーマーを演じるのは、トビー・マグワイア。この作品を見たサム・ライミ監督の奥さんが、『スパイダーマン』のピーター・パーカー役にと、推薦したとのこと。マイケル・ケインは、アカデミー助演男優賞を受賞。シャーリーズ・セロン、ポール・ラッド共演。
■サイドウェイ
『サイドウェイ』 2005年の賞を総なめにした作品。 |
旅をして、人々に出会い(この場合は女性)、もう大人なので大きな成長はしないけれど少しだけ人生のゴタゴタが整理され、さっぱりした気分になれるような映画です。出演は、この作品によってメジャーに躍り出た2人、ポール・ジアマッテティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ。トーマスが演じたジャックの役を、ジョージ・クルーニーがやりたがっていたけれど、ビックスター過ぎるということで、監督に却下されたそうです。
■リトル・ミス・サンシャイン
2007年のアカデミー作品賞にノミネート、東京国際映画祭での監督賞と最優秀女優賞を受賞したハートフル・ファミリー・ロードムービー。それぞれが問題を抱えたごく普通の家族が、娘を美少女コンテスト出場させるため、黄色いバスに乗って、アリゾナからカリフォルニアまで旅をします。目的を持ち、旅を続けることで家族の間に生まれるもの。さわやかな後味とコメディタッチの楽しさが持ち味の映画。
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