気品と美しさと知性とたくましさを同時に備え、今回の『ブラッドダイヤモンド』では、その魅力はさらに増しているようです。会見の模様とともに、ジェニファーの大人の女の魅力の4つの秘密を探ります。
『ブラッドダイヤモンド』の来日会見でのジェニファー・コネリー
(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. |
『ブラッドダイヤモンド』では、クールでプロフェッショナル、内面には熱いものを秘めた女性ジャーナリスト、マティ・ボウマンを演じています。友人に当時のシエラレオネで実際に取材を行っていた女性ジャーナリストがいるそうです。
その友人から使っているノートや、ペンなど、具体的なことから、実際に何を見たのか、詳しい話を聞いたそうです。ジャーナリストに対しては、「その献身的なところや、才能豊かなところ、熱意など、とても尊敬している」とのこと。
ダイヤモンドに関しては、「紛争ダイヤモンドなどの知識を持つことで、賢い消費者になることが必要ではないか。ダイヤモンドに限らず、実際に原産国で何が起きているのか、どういうものを私たちが消費し、使用しているのかを知ることが大切」と真摯な姿勢で答えていました。
アムネスティインターナショナルの資料を読み込み、アフリカの現状について、学んだそうです。
『ブラッドダイヤモンド』で演じるマティは、「知識豊富で、生きることに貪欲。冒険に向かっていくたくましさを持っている。お酒も飲めば、ダンスもするけれど、仕事は仕事でしっかりする女性」とのこと。それって、もしかしたら、彼女の実際の姿を現しているのかもしれませんね。
来日会見でのジャイモン・フンスーとエドワード・ズウィック監督
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『ラストサムライ』で、日本でも知名度の高いエドワード・ズウィック監督に対しては、2人とも「パーフェクトな監督」という感想でした。特にジャイモンは、「ズウィック監督は、知識が豊富で、世界の現状を理解し、ユニークに描く。ありがたいし、物語を正確に語ってくれる」と絶賛。
エドワード・ズウィック監督も、「ハリウッド的じゃない俳優が欲しかった。レオナルド・ディカプリオもジェニファーも、ジャイモンも、リサーチを真剣にやってくれて、自分から飛び込んでいくタイプ」と褒めていました。「特に、ジェニファーとジャイモンは、今のハリウッドを代表している。レオは、3番目に位置してるかな」と笑いを誘ってくれました。
ですが、レオナルド・ディカプリオに関しては、「100パーセント自分に入れ込み、完全に自分を変身させてみせた。魔法の演技術だ。この映画で、今まで見たことのないレオナルド・ディカプリオを目撃するだろう」とまで、言っていました。
この映画でのレオナルド・ディカプリオは、今までにない力で、私たちを引き込み、忘れがたい人物を心に残してくれます。
ダイヤモンド業界の暗部、紛争ダイヤモンドを描いたこの映画は、アクションとしても、ラブストーリーとしても、社会派作品としても見ごたえのある作品。
ズウィック監督によると、ダイヤモンド業界は、この映画の影響を懸念して、1500万ドルの巨費を投じて、イメージアップキャンペーンを張ったとのこと。ボツワナや南アフリカに関しては、ダイヤモンド会社も状況を変えているなど、この作品の影響は少なくないようです。
【映画情報】
ブラッド・ダイヤモンド(ワーナー映画)
4月7日(土)よりサロンパス ルーブル丸の内他全国ロードショー
『ブラッドダイヤモンド』日本語オフィシャルページ
監督:エドワード・ズウィック出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスーほか
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