『アメリ』で魅せたキュートな女のコ
ジャン=ピエール・ジュネ監督作品
映像が奇跡的に美しい『アメリ』 |
インテリア、洋服、食べ物、小物から、音楽、効果音、カメラワークまで、繊細に組み上げられた御伽噺のような世界観。もともとの持ち味のブラックなテイストも、そこそこ入っているところがご愛嬌。
『ロング・エンゲージメント』では、ジュネ監督のカラーをさらに壮大なスケールで描きあげた大作映画です。可愛らしさと、戦争という骨太なテーマが、微妙にブレンドされています。セピアと黄色がかった色調で、映像美は相変わらず。
出演は、『アメリ』のオドレイ・トトゥと、4月21日より公開の若き日の『ハンニバル・レクター』で、ハンニバル・レクターに抜擢されたギャスパー・ウリエル。
『ロスト・チルドレン』は異様なSF世界観が独特な映像美で迫る作品 |
2作とも異様なSF世界を描いていますが、ブラックで不気味なテイストが、美しさと両立しているところが、独特です。『ロスト・チルドレン』では、おませな美少女ミエットと、ロン・バールマン演じる怪力男との心の交流に感動させられます。
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