映画/映画関連情報

注目度100%UP! アフリカを舞台にした映画(2ページ目)

アフリカ舞台にした映画が続々と公開されます。今では、アカデミー賞の常連といえるほど、全世界でも注目されているアフリカ関連映画。新たな人気ジャンルに育ちそうなアフリカを舞台にした映画を紹介します。

執筆者:オライカート 昌子


ダイアモンドに対する意識を変える『ブラッド・ダイヤモンド』

ブラッド・ダイアモンドの画像
『ブラッド・ダイヤモンド』(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
婚約指輪といえば、私たちが思い浮かべるのはダイアモンドですが、そんな私たちの考えを一気に変えてしまうかもしれない映画が、『ブラッド・ダイヤモンド』です。

この映画もまた、アカデミー賞関連の映画。レオナルド・ディカプリオが、主演男優賞にノミネートされたのは、『ディパーテッド』ではなく、彼の思い入れが深くこめられた、この映画。

『ラスト・サムライ』のエドワード・ズウィック監督が、長く企画を暖めていた作品といわれていますが、アクション・サスペンスながら、ダイアモンド業界の流通の暗部を描くという社会性を含んでいたため、レオナルド・ディカプリオが、出演しなければ、製作されることはなかったという噂もあります。

ダイアモンドといえば、アフリカ産が有名。デ・ビアス社という巨大企業が、ダイアモンドの流通の60%を支配しています。ダイアモンドを初めとして、私たちの知らないアフリカの素顔は、まだこれからもいろいろな映画によって、深く掘り下げられていくはずです。

「アフリカを舞台にした映画」の日本での認知度を一気に広げた傑作映画


第77回アカデミー賞で3部門ノミネートされたことで、一気に知名度を上げ、日本でもスマッシュヒットとなった作品が『ホテル・ルワンダ』です。公開のメドがたっていなかったところ、多数の声により、公開の実現にこぎつけたことで話題にもなりました。

1994年のルワンダ内戦を舞台に、普通のホテルの支配人に過ぎなかった男性が、国連や欧米諸国が手を引く場面で、1200人もの人をホテルに匿い、命を救った実話を元に描かれています。

悲惨な状況下ですが、残虐描写はなく、映画は、支配人の心のひだを細やかに描き出しています。そのおかげで、興味を最後までつなぎつつ、滅多にない感動と感情移入を誘う作品になっています。アフリカの混迷する時代でも、変わらず存在している際立つ人間性と尊厳が、平和で緩んだわたしたちの心を深く揺さぶります。

この映画がきっかけで、アフリカを背景にした映画が、数多く公開されることが可能になり、以前はそれほど多数の人が見ることはなかったであろう映画も、身近に見ることができるようになりました。

同じくルワンダ内戦を背景にした『ルワンダの涙』が、現在公開中です。この映画は、ルワンダに滞在していたBBCの記者が、体験したことを共同脚本で仕上げ、欧米人の立場から見たルワンダ内戦を描いています。実際に虐殺が行われた学校で、オールロケが行われています。

同じく実話の映画化で公開中の映画が、『輝く夜明けに向かって』です。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の優秀インディペンデント映画賞を受賞した、アパルトヘイト時代に自由のために立ち上がる主人公の姿を描いています。ティム・ロビンス競演作。

アフリカを舞台にした映画の特集はいかがでしたか? 様々な国の様々な生活や歴史や社会を見ることができるのが映画です。現実よりも現実的な世界が現れていることだってあると思いませんか?

【関連記事】
ロード・オブ・ザ・リング的キウィとは?

【関連リンク】
「約束の旅路」
3月10日より岩波ホールにてロードショー
公式サイト
ブログ基金キャンペーン

「ラスト・キング・オブ・スコットランド」
配給:20世紀フォックス映画
3月10日(土)より有楽町スバル座ほかロードショー
公式サイト

ワーナー映画「ブラッド・ダイヤモンド」
4月7日サロンパス・ルーブル丸の内を初め全国ロードショー
ブラッドダイアモンドオフィシャルホームページ
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで洋画・邦画の DVD をチェック!楽天市場で洋画・邦画の DVD をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます