1位 ダニエル・クレイグ
『レイヤーケーキ』はUK風ギャング映画。主演のダニエル・クレイグは劇中でボンドさながらのシーンを演じる。 |
英国などでは、ダニエル・クレイグが最もセクシーな俳優なのは、今や当然の勢いです。ボンドガールならず、ボンドが、(青いトランクス)で海から登場するシーンが衝撃だった様子です。
公開前には、「ブロンド」「背が低い」「醜い」などとバッシングされていたのに、公開後には、大絶賛。その落差の大きさも驚きです。CNNでも、「Sorry for Daniel(ダニエル、ごめんなさい)」と、タブロイドの記者などが謝るのを特集して放映したほどです。
全米8月公開の『The Invasion (原題)』で、共演するニコール・キッドマンは、「一夜にしてビックスターになった」と、驚きを隠せない様子のコメントを発表しました。
68年生まれの38歳。英国ではテレビシリーズ『Our Friends in the North』で大ブレイク。そのままスター街道を行くのかと思いきや、アート系やインディペンデント系の作品で、リスキーな役柄を好んで演じていきます。
『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』では、画家フランシスコ・ベイコンの若い愛人を演じ、第一次世界大戦のソンムの戦いの前の三日間を描いた『トレンチ/塹壕』では、鬼軍曹役、『The Mother(原題)』では、60歳台の女性とその娘の両方と関係を持ってしまう大工、『ホテル・スプレンデッド』では、茹でる健康食しか作らない料理長。『シルビア』では、実在の桂冠詩人テッド・ヒューズ。
ハリウッド進出後は、『永遠のアフリカ』で、控えめな牧童管理者を演じた後、『トゥーム・レイダー』で、ララ・クロフトの恋人役、『ロード・トゥ・パーデション』で、ポール・ニューマンの息子役を憎憎しく演じて、高く評価されました。
主演作は、『Jの悲劇』と日本では昨年公開の『レイヤーケーキ』。前者では、ストーカーに追われる学者、後者では、ギャングの一員を演じました。007の真似をしているシーンのカッコ良さが評価され、ジェームズ・ボンドに抜擢されたのではないかという噂もあります。『ミュンヘン』では、暗殺部隊の一員スティーブを演じています。
『007カジノ・ロワイヤル』のプロモーションに来日したダニエル・クレイグ。この一作で大スターの仲間入りを果たした。 |
インタヴューの中でも「リスクを負わない役はやらない」と言うほど挑戦意欲が高く、その姿勢は、初ボンドの後も変わりません。『Infamous(原題)』では、トルーマン・カポーティの『冷血』にでてくる実在のゲイの殺人鬼マシュー・ペリーを、髪を染め、自慢の青い目にはカラーコンタクトをして挑んでいます。
今年の11月全米公開のライラの冒険シリーズ第一弾『The Golden Compass「黄金の羅針盤」』では、ライラの叔父アスリエル卿を演じますが、この役も、原作を読んだ方はご存知のとおり、一筋縄ではいかない難しい役柄。原作者のフィリップ・プルマンの御指名は、『ハリー・ポッター』シリーズのジェイソン・アイザックスだったということですが、(コルター夫人役のニコール・キッドマンは、ご指名とおりとのこと)デモーニッシュで孤高な貴族の役も、ダニエル・クレイグならセンセーショナルにやりこなすことができるはず。
007シリーズの次の作品は、08年11月公開予定。ライラの冒険シリーズも三部作なので、しばらくの間は、ボンドとアリスエル卿を交互に演じるダニエルを見ることができそうです。
英国セクシー俳優特集は、いかがだったでしょうか? 英国の俳優は、知的でコスチュームの似合う気品のある人が多い印象ですが、上位の三人は、どちらかと言うと、現代物のほうが多い俳優です。セックスアピールには、重いコスチュームは余分なのかもしれませんね。
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