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ロード・オブ・ザ・リング的キーウィとは?(2ページ目)

キーウィとは、ニュージーランド人のこと。『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地、ニュージーランドの映画事情は?優れた映画監督をたくさん輩出しているニュージーランドに注目します。

執筆者:オライカート 昌子


ニュージランドでロケを行った日本の映画とは?

くじら島の少女の画像
『くじら島の少女』は、マオリ族の少女の物語
『ロード・オブ・ザ・リング』以前にも、『ピアノ・レッスン』や『パーティカル・リミット』など、ニュージーランドでロケが行われた映画はありました。日本の車のコマーシャルなどのロケ地が、ニュージランドが多いことも有名です。

それでも『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの映画がなかったら、同じくニュージーランドをロケ地としたヒット作『ナルニア国物語』の映画が生まれたでしょうか?

実は、『ナルニア国物語』のアンドリュー・アダムソン監督もニュージーランド出身。ですから、『ロード・オブ・ザ・リング』がなくても、いつかは生まれた作品だったかもしれません。それにしても、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで、ロケ地としてのニュージーランドの地位が確立され、そのおかげで映画が描く世界が、格段に豊かになったのは間違いないことだと思います。

『ラスト・サムライ』、『キング・コング』なども、ニュージーランドロケ地の映画。秘境、閉ざされた自然が、リアルに描かれました。邦画でも、来年度公開の『どろろ』は、ニュージーランドロケの映画です。韓国ドラマでも、ニュージーランドロケが行われるなど、ハリウッド映画以外でも、今後ニュージーランドをロケ地とした映画が増えそうです。

ニュージーランドのロケ地について、詳細は>>コチラへ

ニュージーランド出身映画監督の映画はドラマ性が高いアクション

ナルニア国物語が撮影された場所の画像
ナルニア国物語が撮影されたフロックヒル。ナルニアの国はきっという言う場所だったって思いますよね
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』で03年アカデミー賞11部門受賞を成し遂げたピーター・ジャクソン監督をはじめとして、ニュージーランドは、優れた監督を輩出しています。

ピーター・ジャクソン監督の作品は、スプラッターホラー『プレインデッド』、ケイト・ウィンスレット主演で、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した『乙女の祈り』があります。また、マイケル・J・フォックス主演作『さまよう魂たち』、そして、長年の夢だった『キングコング』のリメイクが最新作。

『ナルニア国物語』のアンドリュー・アダムソン監督は、『シュレック』でアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞しました。

ナルニアを思わせるニュージーランドの風景の画像
ナルニアの世界を思わせるのは、ニュージーランドしかないのかも?
『バウンティ/愛と反乱の航海』でパルムドール賞を受賞したロジャー・ドナルドソン監督は、オーストラリアからニュージーランドに移住し、ニュージーランド映画界に大きな影響を持っています。『カクテル』『ダンテス・ピーク』『リクルート』などがあります。

『奇蹟の輝き』で、天国と地獄を描写、美しい映画を作り上げたヴィンセント・ウォード監督は、『ラストサムライ』で、製作総指揮を担当。『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ監督は、『狼たちの街』『ザ・ワイルド』など。

『マスク・オブ・ゾロ』や『バーティカル・リミット』のマーティン・キャンベル監督もニュージーランド出身です。また、『ロード・オブ・ウォー』のアンドリュー・ニコル監督もニュージーランド出身。『シモーヌ』や、SF名作として名高い『ガダカ』も監督しています。

女性監督では、『ピアノ・レッスン』で、女性としては初めて、カンヌ映画祭パルムドール賞を受賞したジェーン・カンピオン監督がいます。『イン・ザ・カット』『ある貴婦人の肖像』など、女性の細やかな感性を描いた作品に定評があります。また、新進女流監督として、『クジラ島の少女』、『スタンド・アップ』のニキ・カーロ監督がいます。

こうして見ると、ニュージーランド出身監督は、アクション・アドベンチャー系列や女性映画の、特にドラマ性の高い映画が得意だと言えるのではないでしょうか。
次ページでは、ニュージーランド出身のスターについて>>
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