ニュージランドでロケを行った日本の映画とは?
『くじら島の少女』は、マオリ族の少女の物語 |
それでも『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの映画がなかったら、同じくニュージーランドをロケ地としたヒット作『ナルニア国物語』の映画が生まれたでしょうか?
実は、『ナルニア国物語』のアンドリュー・アダムソン監督もニュージーランド出身。ですから、『ロード・オブ・ザ・リング』がなくても、いつかは生まれた作品だったかもしれません。それにしても、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで、ロケ地としてのニュージーランドの地位が確立され、そのおかげで映画が描く世界が、格段に豊かになったのは間違いないことだと思います。
『ラスト・サムライ』、『キング・コング』なども、ニュージーランドロケ地の映画。秘境、閉ざされた自然が、リアルに描かれました。邦画でも、来年度公開の『どろろ』は、ニュージーランドロケの映画です。韓国ドラマでも、ニュージーランドロケが行われるなど、ハリウッド映画以外でも、今後ニュージーランドをロケ地とした映画が増えそうです。
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ニュージーランド出身映画監督の映画はドラマ性が高いアクション
ナルニア国物語が撮影されたフロックヒル。ナルニアの国はきっという言う場所だったって思いますよね |
ピーター・ジャクソン監督の作品は、スプラッターホラー『プレインデッド』、ケイト・ウィンスレット主演で、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した『乙女の祈り』があります。また、マイケル・J・フォックス主演作『さまよう魂たち』、そして、長年の夢だった『キングコング』のリメイクが最新作。
『ナルニア国物語』のアンドリュー・アダムソン監督は、『シュレック』でアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞しました。
ナルニアの世界を思わせるのは、ニュージーランドしかないのかも? |
『奇蹟の輝き』で、天国と地獄を描写、美しい映画を作り上げたヴィンセント・ウォード監督は、『ラストサムライ』で、製作総指揮を担当。『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ監督は、『狼たちの街』『ザ・ワイルド』など。
『マスク・オブ・ゾロ』や『バーティカル・リミット』のマーティン・キャンベル監督もニュージーランド出身です。また、『ロード・オブ・ウォー』のアンドリュー・ニコル監督もニュージーランド出身。『シモーヌ』や、SF名作として名高い『ガダカ』も監督しています。
女性監督では、『ピアノ・レッスン』で、女性としては初めて、カンヌ映画祭パルムドール賞を受賞したジェーン・カンピオン監督がいます。『イン・ザ・カット』『ある貴婦人の肖像』など、女性の細やかな感性を描いた作品に定評があります。また、新進女流監督として、『クジラ島の少女』、『スタンド・アップ』のニキ・カーロ監督がいます。
こうして見ると、ニュージーランド出身監督は、アクション・アドベンチャー系列や女性映画の、特にドラマ性の高い映画が得意だと言えるのではないでしょうか。
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