キム・レウォンのふたつの顔に迫る(2ページ目)

切ない青春の想いを描く『プライベートレッスン―青い体験―』

繊細な青春の光と影『プライベートレッスン―青い体験』（C）2001 i Picture Inc & Won Film Co., Ltd. All Rights Reserved

『Mr.ソクラテス』でのキム・レウォンの魅力が「強さ」であるとすれば、『プライベートレッスン』での魅力は「繊細さ」と「深さ」と言えます。キム・レウォン扮するジャヒョは高校生（！）。さわやかな制服に身を包んだ彼の心の内は、実は思春期の悩みで満たされています。

キム・レウォンが見せる繊細な表情と大胆な演技は、実はこれまで見たどの作品にも増して秀逸であると私は思いました。本作で青龍賞新人男優賞を受賞したのも納得。この作品が製作されたのは2000年のこと。今でこそアイドルとしての人気も高いキム・レウォンですが、それは深みのある演技力に支えられているものなのだ、と実感させられる一作です。

もう一点、この作品で注目すべきは相手役のペ・ドゥナ。『子猫をお願い』や『グエムル』などで高い評価を得ていますが、彼女の瑞々しい演技がとてもフレッシュな印象を与えています。
　
■ストーリー
新しく転校してきた高校２年生のジャヒョ。そんな彼に、同級生の女の子ハラは激しい愛をぶつけ、まだ女性経験がないジャヒョは悶々とした日々を過ごしていた。一方、ジャヒョの親友であるスインも、高校の女教師ジョンに片想いしている。そんな二人に思いがけない転機が訪れる……。

■12月16日（土）よりシネマート六本木でモーニング上映開始

　　
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