これまでの謎かけとどこが違う?
森永卓郎の声に出して読めない謎かけの本 (広済堂文庫) 森永卓郎 (著) ※経済アナリスト・森永卓郎氏の違った一面がのぞける一冊。ねづっちの最大のライバルとなるかも…。 |
「笑点」でおなじみの大喜利に欠かせないアイテムであり、お題をもらって即興で答えを出さなきゃいけないのも一緒。とは言っても、落語家の師匠連には、とっておきの「裏技」があるんですね。
それは、どんなお題を出されても「~が気になります」と答えるというやり方。実際に各自考えてみれば分かりますが、この手を使えば比較的無難に謎ときが完成します。ただ、その分クオリティの方は地味そのものとなるので、即興の謎かけってそれほど盛り上がらなかったんですね、今までは。
トボケた顔してババンバン!!
ねづっちの凄いところは、即興とは思えないくらい感心する答えが出てくるところ。しかも、そんな頭の回転の速さを微塵も感じさせない外見のオトボケ加減が、観客、視聴者をリラックスさせる効果を働かせてます(断っておきますが、これ最大限に誉めてるので、お間違えなく)。ただ、一人で謎かけをやりまくっていても、残念ながら一過性で終わる危険があると思うんです。これに落語家の皆さんも発奮し、即興で高度な謎かけを作り上げるようになれば、ジャンル全体の盛り上がりで、謎かけブームが発生するかもしれません。
ちなみに「整いましたぁ!」は、謎かけ用語でも何でもない、ねづっちの完全オリジナル。天津木村の「吟じます!」もそうですが、直接笑いに結びつくものでなくても、こういった小技を入れるところが、芸人特有のセンスだったりするんですね。