後半は満点連発
話術 (単行本) 徳川夢声 (著) ※もともと無声映画の弁士出身で、俳優、作家、バラエティ出演と縦、芸能界でその才能を存分に発揮した元祖マルチタレントが綴る究極の会話術です。 |
例えば打開策の一つとして、クイズの答えからさらにトークを膨らませていくという構成があります。本当に知識が身についている人でなければできない展開ですが、「すべらない話」などのトーク力を競う番組が受けているだけに、視聴者にも馴染みやすいのでは。
後半は満点連発
実はこういった番組は、はるか以前にも存在していました。太平洋戦争終了直後にNHKラジオで放送開始され、その後20年近く親しまれてきたクイズ番組の「話の泉」です。これは毎回、時事問題らクイズを出題し、そこを発端として司会者が解答者に話を降っていくというもの。徳川夢声やサトウ・ハチローといった当時の知識人が得意の話術でお喋りを繰り広げていきました。
こうした構成が、今なら高学歴芸人やインテリ芸人を交えて実現させることも可能ではないでしょうか。古きを訪ねて新しきを知ると言いますが、番組制作の面でもこうしたことは充分アリだと思うのですが。
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