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クイズ番組を揺るがす“高学歴芸人”の正体(3ページ目)

各局の人気クイズ番組の中で、異彩を放つ存在が、東大、京大卒などの高学歴を武器に活躍する芸人達。クイズでは見るけど、ネタ番組ではあまり見ない、いわゆる“高学歴芸人”たちの実態に迫ってみます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

後半は満点連発

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話術 (単行本) 徳川夢声 (著)
※もともと無声映画の弁士出身で、俳優、作家、バラエティ出演と縦、芸能界でその才能を存分に発揮した元祖マルチタレントが綴る究極の会話術です。
ロザン宇治原も、ライバルとして登場した藤本も、現時点では大いに注目を集め、クイズ番組の頂点的存在として持てはやされています。ただ、今後もこの傾向が続くのかというと、首を傾げざるを得ません。難問奇問に解答するだけで、今後も番組を成立させることが出来るんでしょうか。

例えば打開策の一つとして、クイズの答えからさらにトークを膨らませていくという構成があります。本当に知識が身についている人でなければできない展開ですが、「すべらない話」などのトーク力を競う番組が受けているだけに、視聴者にも馴染みやすいのでは。

後半は満点連発


実はこういった番組は、はるか以前にも存在していました。太平洋戦争終了直後にNHKラジオで放送開始され、その後20年近く親しまれてきたクイズ番組の「話の泉」です。これは毎回、時事問題らクイズを出題し、そこを発端として司会者が解答者に話を降っていくというもの。徳川夢声やサトウ・ハチローといった当時の知識人が得意の話術でお喋りを繰り広げていきました。

こうした構成が、今なら高学歴芸人やインテリ芸人を交えて実現させることも可能ではないでしょうか。古きを訪ねて新しきを知ると言いますが、番組制作の面でもこうしたことは充分アリだと思うのですが。

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